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世界に飛び出して得た視野と経験。時代を読み、新しい試みを

世界に飛び出して得た視野と経験。時代を読み、新しい試みを

株式会社山崎本社 代表取締役社長

林秀樹 さん

2022年10月25日

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劣等感だらけの少年時代、背中を押してくれた先生の言葉

林秀樹さんは、木材商に始まり、石油から飲食店まで幅広い事業展開をしてきた山崎本社の6代目社長です。

「僕の根本は劣等感」。姉2人の下の末っ子長男で「後継ぎができた」と喜ばれたものの、勉強ができる姉たちや従兄弟に囲まれ、受験も思うような結果が出せなかったといいます。

サッカーに明け暮れた高校時代をへて父に美容専門学校への進学希望を告げると、「出ていけ」と言われた林さん。「新しいことを始めようとしたら人脈ゼロからになる。会社の人脈やお金を使えば色んなことに関われるじゃないか」。担任の先生の言葉に腹落ちし、会社を継ぐ決心を固めたそうです。

様々な経験を活かし、広島のこれからを担う

話をされる林さん

大学進学で初めて暮らした東京では、刺激的な友人に恵まれたそうです。その中で、学校の成績のような数値化されたものさしだけでは人間の器も魅力も測れないと気づき、自然と海外へ目が向きました。いずれ会社を継ぐために必要な視野や経験値を身につけようと、大学2年で日本を飛び出し、バックパッカーの旅にでた林さん。数回に分け計65カ国・地域を回って出会った人たち、見てきたことが今、自分の基盤となっていると言います。

実際に、社長就任後、次々浮かんだ150の新規事業アイデアの多くは、自身の実体験に紐づいているそうで、年末に走り出す新規事業もその一つ。専門トレーナーが睡眠の質の改善指導をするオンラインサービス事業のアイデアは、残業の日々の中で睡眠の大事さを痛感した4年間のサラリーマン生活の経験がもとになっています。

このように、挑戦を続ける林さんですが、いずれやりたいのが観光だといいます。

「広島の強みは観光。コロナで足踏み状態だがフルオープンになったときに機会を逃したくない。広島らしいスタイルで街を元気にしたい」。

海の近くに座る林さん

居酒屋で外国人旅行客に遭遇したら一杯おごるという林さん。ハブになる人がいることで、近くで飲んでいる地元の人が海外旅行客に話しかけ、場が一体になっていくのだとか。そういった、“作られた”広島ではなく、ローカルのリアルとグローバルな空気が混ざりあう広島ならではの姿を海外旅行客に見せてあげたいといいます。

林さんは、一般社団法人広島青年会議所で専務理事も務めるなど、自社だけにとどまらない活動をしています。広島青年会議所の仲間とも知恵を出し合い、「僕らが広島のこれからを担う」と気持ちを新たに取り組まれています。

紹介人物画像

林秀樹(はやしひでき) さん

株式会社山崎本社 代表取締役社長

廿日市市出身。2021年に創業100周年を迎えた株式会社山崎本社の6代目代表取締役社長。2022年度一般社団法人広島青年会議所専務理事。慶應義塾大学卒業後、現ソフトバンク株式会社に入社。データサイエンティストとして、Pepperなど事業構築に携わる。大学時代からバックパッカーとして65カ国を回り、官公庁公認の海外魅力伝道士としても活動。旅先で最も感動したのは,ボルトガルにある大航海時代の記念碑「発見のモニュメント」。未知の世界に向け荒波を越えていった冒険家達の強さに学びたいという。