このページの本文へ
ページの先頭です。

竹原だけでなく広島全域でイノベーションが進めば

竹原だけでなく広島全域で
イノベーションが進めば

「イノベーションを支える」という鍵を持つ人
ReGACY Innovation Group株式会社

桶谷 建央 さん

2024年6月25日

メインビジュアル

竹原で活動するスタートアップ企業支援のため自ら竹原に移住

ベンチャーキャピタル、シード、エクイティ…普段聞き慣れない横文字が飛び交うのは、言葉とは似つかわしくない和空間だ。歴史の情緒が漂う竹原の町並み保存地区。その中に建つ「旧岩本邸」を改修して2023年8月にオープンしたのが「RIG HOUSE(リグハウス)」である。

「ここはイノベーション創出を支援する竹原市のプログラム『たけはらDX』の拠点。簡単に言えば手塚治虫らが修業時代に集ったトキワ荘のスタートアップ版で、竹原市の課題解決や将来の産業創出につながる事業を展開するスタートアップが活動しています」。

 桶谷さんの画像

そう語るのはこの場を共同運営する「ReGACY Innovation Group」の桶谷建央さん。たけはらDXに選ばれたスタートアップの支援や地元との橋渡しに奔走している。

「2年前に住民票を移して今も竹原に暮らしてます。最初は『都会からチャラチャラした兄ちゃんが来て、うまくいかなかったらすぐ帰っちゃんでしょ?』って煙たがられるかと思ったけど、みなさん普通に受け入れてくれて。今は週1で行きつけのお好み焼き屋に通ってますよ(笑)」。​

桶谷さんが話している画像 

将来は産業用排熱クリーン化に関するスタートアップ集積地に

最先端のスタートアップと伝統文化の残る竹原の組み合わせは異質だが、桶谷さんも、東京でのタワマン暮らしから「安芸の小京都」にやって来た。そこに戸惑いはない。むしろ仕事に燃えている。

「たけはらDXで採択した6社のうち1社が竹原に拠点を設立して2社が本社移転を検討中。早くも成果が出てるんです。市は竹原を産業用排熱のクリーン化に関連するスタートアップの集積地にする構想があり、実現すれば産業振興も起こります。必ずやり遂げてみせます!」。

仕事中の桶谷さん

人口減など地方の衰退に抗うにはイノベーションが必要だ。竹原はそこに、桶谷さんやスタートアップなど、外からの風を受け挑もうとしている。

「県内外の他の市町からも視察が来られてて。今後は竹原だけでなく、広島県全域や他府県でも展開できたらいいですね」。

イノベーション立県の実現に向け、各地で新しい動きが始まっている。​

ひろしまの好きなところ「たけはら町並み保存地区」

「RIG HOUSE」があるし、私も近くの一軒家に住んでます。回覧板が回ってきたり東京になかった文化があって(笑)。住民の方々がすごく地元を好きなことが伝わってきます。

近所の中華料理店の店主と桶谷さん

近所の中華料理店『喜楽軒』の店主と。「いつもふらっと入って来るんよ。いいやつだけど、ゴルフは下手じゃね(笑)」。

 

 

RIG HOUSE

リグハウス

竹原市本町3-9-20

https://note.com/righouse

紹介人物画像

桶谷 建央(おけたに たけお) さん

「イノベーションを支える」という鍵を持つ人
ReGACY Innovation Group株式会社

東京都出身。幼少期をインドネシアのジャカルタで過ごす。
筑波大学大学院 人文社会ビジネス科学学術院 ビジネス科学研究群 経営学学位プログラム修了。
大手鉄鋼商社に新卒入社し、自動車向け鉄鋼製品の売買や投資先の経営管理に従事。
その後、独立系のベンチャーキャピタルファンド(VC)を経て、現職の前身となるシードVC「サムライインキュベート」に入社。
竹原市の町並み保存地区内にある旧岩本邸をリノベーションした同社の竹原拠点「サムライハウス」(現RIGHOUSE)の企画・運営をリードすることとなり、竹原へ移住。
2022年、独立・創業に伴い「ReGACY Innovation Group」に参画。
現同社執行役員/一般社団法人ローカルイノベーション協会代表理事。