子どもたちに自然の楽しさを感じてほしくて
子どもたちに自然の楽しさを感じてほしくて
「子どもと自然」という鍵を持つ人
フリーアナウンサー
久保田夏菜 さん
2024年10月25日
子どもができたらのびのびと育てたいという思いもあった
チャーミングな笑顔でテレビを中心に活躍中のフリーアナウンサー・久保田夏菜さん。彼女は6年前、将来の住まいについて考え始めたのを機に安芸高田市に移住した。
「もともと緑の多い場所に住みたいと思ってて。安芸高田には祖父母の家があって、幼い頃から近所の人たちにかわいがってもらってたんです。あと、子どもができたらのびのび育てたいという思いもありました」。
現在久保田さんは4歳と1歳、2児の母。当初の希望通り、自然豊かな環境で子育てを満喫している。
「昨日は子どもと一緒にヒマワリの種をとったり、サツマイモを掘ったりしてました。4歳の息子は水路でカニをとったり、網でトンボを捕まえたりして。季節の移ろいや自然の楽しさを感じられてると思います」。
子育てには大変さもあるけど、大変さ以上の喜びもある
近年は子育て世帯のサポートにも力を入れる。2022年から地元の旧郷野小学校でファミリー向けイベント「FamTime」を、友人と二人で開催。子どもたちは青空の下で走り回り、パパママたちの交流の場にもなっている。さらに今後は新しい試みにもチャレンジしたいという。
「私がアナウンサーとして身に付けた話し方の技術と安芸高田での自然体験を組み合わせて、子どもたちの伝える力をアップさせる教室をやりたいんです。今は育児と自然の関係性を学ぶため “こども環境管理士” の勉強をしているところです」。
他の中山間地域と同じように、安芸高田市も人口減少や少子高齢化といった課題に苦しんでいる。
「田舎での育児ってハードルが高そうに見えて、やってみると意外と大丈夫なんです。近所の人たちはみんな気にしてくれるし、近所のお兄ちゃんお姉ちゃんも子ども同士で遊んでくれるし。子育てに関して今は大変さばかりが強調されてると思うんです。もちろん子育てには大変さもあるけど、大変さ以上の楽しさや喜びもあって。そうした私の経験を今後はもっと発信していきたいです」。
子どもと一緒に親も育つ。豊かな自然の中、久保田さんもまたのびのびと親時間を重ねているのだった。
ひろしまの好きなところ「田舎と街中の両方を味わえる」
広島は田舎と街中の距離が近くて、少し車で走れば行き来できますよね。田舎と街中、どちらもあることでそれぞれの良さが感じられる。子どもにも両方経験させてあげたいと思います。
久保田夏菜オフィシャルサイト
くぼたかなオフィシャルサイト
久保田夏菜(くぼた かな) さん
「子どもと自然」という鍵を持つ人
フリーアナウンサー
広島県広島市出身のフリーアナウンサー。2009年〜テレビ愛媛、2013年~2016年RCC中国放送に在籍。IMCCD 国際地雷処理 地域復興支援の会 広島支部長、2018年ヒロシマ平和創造基金「国際交流奨励賞」受賞。2児の母であり、 “コトバと自然から導く、子どもの伝える力アップ”を目指した講演活動等も行う。コロナ禍で同世代の家族と交流が持ちづらかったことから、2022年よりファミリー向けイベント「FamTime」を安芸高田市の旧郷野小学校で主催。安芸高田市での田舎暮らしを楽しみながら活動中。子ども家庭庁「こどもまんなか応援サポーター」。