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子育ち、親育ちを楽しむ。「住めば都」は踏み出すことから

子育ち、親育ちを楽しむ。
「住めば都」は踏み出すことから

「“住めば都”にする」という鍵を持つ人
みつばのクローバー

木村由佳 さん

2024年11月25日

メインビジュアル

市街地至近のオアシスを、親の「サードプレイス」に

園内を歩くといろんな音が耳に飛び込む。鳥のさえずり、川のせせらぎ。「マツダスタジアム」約15個分の広さを持つ水分峡森林公園は広島駅から車で約15分、市街地からのアクセスの良さが自慢だ。

木村さんの画像

「これはアベマキ」。木村由佳さんが足を止めた。この公園に親子で週1回集まる子育てサークル「みつばのクローバー」の代表。手に取ったのは「パンツを履いた」どんぐり。「大人からしたら何もない森も、全部子どもの遊び道具。どんぐりも枝も、小石も葉っぱも」。

木村さんの手元の画像

参加者は10時集合。1〜3歳児を中心に十数組の親子が時間を忘れて遊ぶ。大切にしているのは、みんなで子育ち、親育ちを楽しむこと。「みつクロ」では、散歩中の写真はスタッフが撮る。子どもは遊びたいだけ遊び、親はスマホに振り回されることなくしっかりと寄り添う。親が解放されると、子ものびのびする。いわば親のサードプレイス。

 

自分から一歩、外へ。そこから始まる地域とのつながりがある

6年前、2歳の長男の育児に煮詰まっていたとき、通っていた公民館でみつクロを教えてもらった。サポートスタッフも経て気づけば6年。上の子は小3に、当時お腹の中にいた次男も年長に。立ち上げメンバーの先代を引き継いだのは昨春。「みんな一緒にやろうみたいな代表」。話し合いながらルール作りをする。

木村さんの画像

活動の土台になっているのは、リトミック教室の先生にもらった「住めば都にする」という言葉。今暮らすまちがいいと思わせてあげられるのは親だけという言葉とともに、自宅の壁に貼っている。

町内会の班長や読み聞かせなど、地域に出て顔を知ることをしていったら、生まれ育ったまちの解像度が上がり、大好きに。「ちょっと一歩出ることで地域と繋がれる」。府中町の人たちにももっと知ってもらいたい。

「地域を好きになる」がキーワード。それぞれの人がそれぞれの地域を好きになることで、子が大人になって外に出たとしても、そこの地域を好きになる人になるかもしれない。「住めば都、ですね」。

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ひろしまの好きなところ「温かい人たちの存在」

木村さんの画像

交通安全のおじいちゃんやおばあちゃんなど、子ども思いの人がたくさんいる。学校も子どものことをとても考えてくれている。子どもを通して、このまちの良さに気づきました。

木村さんの画像

水分峡には小さい頃から家族で遊びに来ていた。通った小学校の裏山でみんなと遊んだ経験が、今の自分の土台になっている。

 

 

おさんぽサークル みつばのクローバー
https://www.instagram.com/mitsuba_no_kimochi/

紹介人物画像

木村由佳(きむら ゆか) さん

「“住めば都”にする」という鍵を持つ人
みつばのクローバー

1985年府中町生まれ。町の中で住所を変えつつも、今日までずっと府中町で育つ。2018年に水分峡森林公園で活動する「おさんぽサークルみつばのクローバー」に参加。はじめはサークルメンバーとして子どもと一緒に参加するだけだったが、2022年から運営サポートをするようになり、前代表の引退に伴い二代目代表に。アーティフィシャルフラワーの作家でもある。