PM2.5(微小粒子状物質)について
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■微小粒子状物質(PM2.5)とは?
大気中に浮遊する粒子状物質の中でも特に小さな粒径2.5μm(マイクロメートル)以下の粒子の総称のため,成分にはいろいろなものが含まれています。1μm(マイクロメートル)とは1ミリメートルの千分の一の大きさです。
■健康への影響は
PM2.5はとても小さな粒子であるため,肺の奥深くまで入りやすく,国際がん研究機関(IARC)はPM2.5を含めた大気汚染について,発がん性があると認定しました。また,循環器系への影響も懸念され,不整脈や心筋梗塞のリスクを高める可能性も指摘されています。
喘息など呼吸器系の疾患のある方や,循環器系疾患のある方,小児,高齢者の方は,暫定指針の日平均値70μg/m3を超えるような高濃度時は,特に注意をしてください。
健康影響については,まだよく判らない部分があるため,環境省において,呼吸器症状への影響に関する調査研究の実施や,健康影響に関する科学的知見を収集するための文献等のレビューなど,国内外の知見の充実に向けた調査研究が進められています。
なお,部屋の中でタバコを吸うと,数百μg/m3と中国の深刻な汚染と同レベルのPM2.5が確認されるという調査結果もあり,専門家からは受動喫煙の方が問題とも指摘されていますので,タバコの煙にも十分な注意が必要です。
■PM2.5の発生由来について
PM2.5は,人の生活に伴って発生する人為起源によるもののほか,火山・黄砂等など自然起源のものもあり,最近になって新たに発生したものではありません。
人為起源では,ボイラー等のばい煙を発生する施設,自動車等の移動発生源,塗装や印刷等のVOC(揮発性有機化合物)を発生させるものなど,様々な発生源があり,自然起源としては,火山や黄砂等の他に,植物から蒸発するVOCなどもあります。
また,PM2.5は,排出されたときに既に粒子状になっているものと,窒素酸化物などのガスが大気中のオゾンと化学反応を起こし,二次的に粒子化するものとがあります。
PM2.5は,一次粒子と二次生成粒子も含めて排出源が多岐にわたり,生成機構も未解明な部分が多く,どこから,どのような物質が,どれぐらい発生しているかを特定することが難しいのですが,発生源情報の実態把握調査や二次生成機構の解明に向けた研究が進められています。
■高濃度予報が発表された時の注意
- 〇不要不急の外出はさけましょう。
- 〇屋外での長時間の激しい運動を減らしましょう。
- 〇ぜんそくや心臓病などの疾患のある方,小児・高齢者の方は,体調の変化に注意しましょう。
PM2.5関連情報
リアルタイム時報(地図)
現在から過去1日間の毎時測定データと過去7日間の日平均値データを表示します。
PM2.5の常時監視
現在から過去31日間のPM2.5の日平均値を表示します。