広島県の南部で,太田川と天満川に挟まれた中州の南側に位置する南観音小学校区において,子ども見守り活動などを中心に活動する「なんかんパトロール隊」は,平成17年4月から活動を開始した防犯ボランティア団体です。
平成16年7月ころ,保護司と青少年健全育成連絡協議会(青少協)との話し合いの中で,地域の子どもに役立つことをしようという話になり,青少協で行なっているパトロールの延長線で,子どもたちの見守り活動を行なうことになったのが活動の契機となります。その後の平成17年2月,パトロール隊設立に向けた第一回目の会議を開催して「地域の子供を守る会」を立ち上げ,同年4月から活動を開始しました。以後継続的に活動を行った結果,参加者が増加し,現在では360人の構成員を有する,比較的大規模な防犯ボランティア団体となっています。
現在の団体名については,平成17年の1学期に,南観音小学校の児童から募集をしました。たくさんの応募の中から呼び易く,親しみ易い名前として,「なんかんパトロール隊」と決定し,今では地域に馴染んだ名前となっています。
活動範囲は南観音小学校区全域で,主に60歳代から70歳代で小学校児童の見守り活動などを行っています。団体構成は,青少協,社会福祉協議会,町内会,老人会,女性会,体育協会,子ども会育成協議会,民生児童委員協議会,保護司会,公民館,母親クラブ,警察(交番),PTA,小学校など多種多様となります。
なんかんパトロール隊は,その目的を「南観音小学校区の児童の登下校時,放課後,帰宅後の安全を確保するために行なう」「不審者等から児童が被害にあわないように,学校・地域の巡視を行なう」「安全で楽しい地域づくりを行なう」としています。
毎月22日の会議の様子 |
活動は,「登下校安全ボランティア」は登下校時刻にパトロールを行い,「地域安全ボランティア」は下校後や休日に公園などのパトロールを行なうこととしています。登下校の子どもの見守りは毎日で,10名程度の方が活動を行っています。
また,このパトロール隊では毎月22日の子ども安全の日に,午後2時30分から小学校会議室において,校長,教頭,各町内会長,各団体長,公民館長,児童館長,地域の代表者が出席して不審者情報などの情報交換や今後の取組みなどについての話し合いを行なっております。このことにより関係者の意志の疎通をはかり,活動を活性化させる一因にもなっています。会議の後は午後3時から40名程度で低学年の下校時の見守りを行なっています。
毎月10日には,観音中学校付近において,中学生に対する見守り活動も行なっています。
「なんかんパトロール隊」のみなさん |
子ども見守り活動の状況 |
「なんかんパトロール隊」の結成総会の状況 |
「なんかんパトロール隊」の結成総会の状況 |