「宮内地区子ども見守り隊」は,広島県西部の廿日市市に位置する宮内地区,宮内小学校区において,子ども見守り活動などを中心に活動する防犯ボランティア団体です。
宮内地区は,近年市街化が進む中,住宅やマンションなども新たに建設されつつあり,宮内小学校児童も増加傾向にある地区となります。
同地区では,平成16年10月の廿日市市内女子高生が被害者となる悲惨な事件の発生を受け,地区住民の危機感が広まるなどしたことから,有志による見守り活動などが行われてきました。その後「地域で子どもを守る」という機運の盛り上がりから,小学校,PTAなどと打ち合わせ,平成18年1月12日から「宮内地区子ども見守り隊」として子どもの見守り活動などを行うこととなり,現在まで継続的に活動を行っています。
現在構成員は約80名で,宮内地区,宮内小学校区の範囲で活動をしています。構成員の内訳は,宮内地区コミュニティづくり協議会,町内会連絡協議会,地域安全協議会,女性会,子供会,小学校PTA,民生児童委員,その他地域住民で,主な参加年代は50歳代から70歳代となります。
具体的な活動内容としては,小学校の全ての登校日において,登下校時の見守りパトロール活動を行っています。見守り活動は通学路や交差点において行うほか,特に危険な通りと思われる箇所では自宅付近まで誘導を行っています。
また,主に町内会長が自家用車に「安全パトロール」と記載したシールを貼って地区を巡回したり,PTAを中心に自転車に同様のシールを貼って地区の巡回をしています。登下校時に犬を連れて散歩をする,いわゆる「ワンワンパトロール」も積極的に行っています。
その他にも,宮内地区子ども見守り防犯計画を策定したり,あいさつ運動や打ち合わせ・検討会の開催,更には防犯標語の募集があれば積極的に応募するなど,多岐にわたり積極的なボランティア活動を展開しています。
見守り隊では,結成,活動開始以来一日も休むことなく登下校の見守り活動を行っており,状況によっては低学年の児童を自宅付近まで送ることもあります。また,中学生についても見守っており,休日においても地区パトロールを行うなど地域に密着した活動を行う防犯ボランティア団体です。
宮内小学校児童に対する下校時見守り |
宮内小学校児童に対する下校時見守り |
宮内明石地区朝の集団バス通学見守り |
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