広島市の西部佐伯区に位置し,住宅地の間に田畑も点在する八幡小学校区において,子どもの見守り活動や地域パトロールなど,地域ぐるみの活動を展開する「八幡ふれあい隊」は,平成17年12月,八幡小学校区内の各種団体を構成員として結成されたボランティア団体です。
「子ども安全の日」の下校指導に集まった地域の方々と八幡ふれあい隊のメンバー |
八幡小学校区では,以前から小中PTAや地域の諸団体が個別に子どもの見守り活動やあいさつ運動などを行なっていましたが,平成17年に県内外で児童が被害者となる凄惨な事件が発生したことを受け,それまで各団体等が行なっていた活動を,一つの組織として,効率的かつ強力的に取り組むこととしました。そこで,地域が一体となった組織「八幡ふれあい隊」を立ち上げ,地区の各団体との連携を図り,安全・安心な町に向けての活動を開始しました。
同隊の活動範囲は,八幡小学校区を基本とし,八幡小学校と連携した活動を行うほか,城山中学校とも連携した活動を行っています。
同隊は,田川剛太郎隊長以下,八幡地区青少年健全育成連絡協議会,八幡小学校PTA,城山中学校PTA,八幡学区町内会連合会,八幡地区民生委員児童委員協議会,八幡学区体育協会,八幡学区子ども会連合会,八幡おやじの会,八幡パイロット,八幡学区老人クラブ連合会,保護司,わんわんパトロール隊など,多数の団体が集まったもので,構成人数約300人を有する比較的大規模な団体となっており,その参加年代も20歳代から70歳代と,幅広いものとなっています。
子どもの見守り活動 |
具体的な活動内容は,小学校の登校日に合わせて20人程度が,通学路などの指定場所において子どもの見守り活動や,あいさつ・声掛け活動を行っています。パトロールについては,毎月22日の「子ども安全の日」及びその前後に地域各諸団体との下校時合同パトロールを行なっています。また,青色回転灯装着車に関する講習を隊員40人が受講し,月1回広島西防犯連合会が保有する車を借り受け,午前もしくは午後に2時間程度,青色パトロール車による防犯パトロールを行なっています。
その他にも,犬の散歩に防犯腕章を付けてもらい,地区のパトロールを兼ねて行なう「わんわんパトロール」や,自転車に防犯プレートを付けてもらい,買い物など町内を移動するときにパトロールを兼ねて行なう「リンリンパトロール」活動を行なっています。防犯プレートにつきましては,「八幡ふれあい隊『防犯パトロール』プレート」(自転車用・自動車用)を作製して現在約300枚を配付し,犯罪の抑止効果を狙った活動を行っています。
同隊による行事としては,年1回,約400名の参加者により,決起大会を開催して活動報告などを行なっているほか,ふれあい隊の役員会,定例会や「子ども110番の家」ウォークラリーなどの各種イベントを開催しています。
「子ども安全の日」の集合状況 |
「子ども安全の日」の集団下校 |
2008年八幡ふれあい隊決起大会の様子 |
決起大会後の町内パレード |
「子ども110番の家」ウォークラリーの様子 |
ウォークラリー終了後,消防署による人命救助の指導会 |
2009年八幡ふれあい隊決起大会参加者の様子 | 2009年八幡ふれあい隊決起大会~町内会子ども会による「安全マップ」の紹介 |
2009年八幡ふれあい隊決起大会~八幡パフォーマンスキッズによる劇「いかのおすし」の様子 |