神崎学区夜間パトロール隊のみなさん |
「神崎学区防犯組合連合会」は,その傘下に「神崎学区夜間パトロール隊」を有するほか,関連団体として「神崎学区児童安全ガードボランティア『かんざき SUNさんパトロール』」が有るなど,地域に密着した幅広い活動を行っている団体です。
同団体の活動範囲となる神崎小学校区は,広島市の中心部からやや南に位置し,本川と天満川に囲まれ,北は平和大通り,南は国道2号線をまたぎ,舟入幸町までの計11町内会からなっています。平成20年度時点で5,800世帯余り,9,800人余りの人口となる同学区は,住環境,交通の便などの立地面の良さから,近年,高層マンション化が見られる地域です。
平成15年6月ころから9月初旬にかけて,中区舟入中町,舟入川口町,河原町,西十日市町で通り魔事件が相次いで発生したことや,前年ひったくりなどの犯罪が続いたことから,何とか地域を守っていかなくてはいけないとの思いで,平成15年9月,23名の地域安全推進員を中心に,地区住民の有志者により「神崎学区夜間パトロール隊」が結成され,学区内の夜間パトロールを始めました。
平成17年には,子どもたちの安全を脅かす事件が全国的に発生する中,神崎学区においても変質者の仕業と思われる事件が多発したことから,大事に至る前に対策を施すこととし,小学校,PTAはもとより,地域をあげて「地域の子どもたちは,地域が守る」を合言葉に,神崎学区児童安全ガードボランティア「かんざき SUNさんパトロール」が活動を開始しました。この名称は,子どもたちにも馴染みやすい「通称」として決めたもので,小学生児童の登下校時の見守り活動などを行っています。
これら団体の構成員は,地域安全推進員,自治会員,地域住民,保護者など約80名で,60歳代から70歳代を中心に幅広く活動を行っています。
夜間パトロール活動の様子 |
「神崎学区夜間パトロール隊」の活動は,学区内11町内会を4班に分け,2班ずつが月2回,隔週の金曜日,午後8時から約1時間,広島中央警察署舟入本町交番を起点に夜間パトロールを行っています。地域安全推進員23名を中心に始まったこのパトロールは,地区住民の有志者が次々と加わり,現在約50名の方が,雨風の天候に関係なく継続的に活動を行っています。
「かんざき SUNさんパトロール」の活動は,地域の有志者や保護者などにより,小学校児童の登下校時,「かんざき SUNさんパトロール」と記した腕章を着装して,主要交差点などにおいて,ほぼ毎日見守り活動を行っています。
神崎学区防犯組合連合会を中心に,平成16年6月からは,夜間,各家庭や事業所の玄関灯や門灯などを点灯することにより,地域全体を明るくし,犯罪の起こりにくい環境をつくろうと,「一家一点灯運動」を開始し,促進活動を続けています。
「子ども110番の家」については,小学校や地域の方の協力を得て,平成20年9月現在,学区内に89箇所設置しており,熱心な活動によりその設置箇所は着実に増加してきています。
また,同防犯団体の防犯パトロール活動状況や犯罪被害防止対策などを,神崎学区社会福祉協議会発行の情報誌『ふれあい神崎』に掲載し,積極的な防犯広報を実施しています。
その他,パトロールなどにおいて落書きを発見した場合,積極的に役所に連絡をしたり,一部公園,河岸緑地,通学路の清掃を行ったり,自転車に防犯ネットカバーを付けることを推進する活動を行ったりするなど,その活動は多様で幅広く,地域の安全・安心の一翼を担っています。
パトロール隊の懇親会(H20.3.18) |
夜間パトロール隊初日の様子(H15.9.5) |
夜間パトロール活動の様子 |