県では、「犯罪の被害に遭いそうな場所」に着目し、それらの場所を書き込んだ地図を作成することによって、犯罪被害に遭うことを未然に防ぐ能力を子供自身に身につけてもらうことが期待できる「地域安全マップづくり」の普及・定着を促進しています。
このたび、防犯ボランティアとして活躍中の大学生や教職員を志望されている大学生を対象として、「地域安全マップづくり」について学び、子供たちを指導するために必要なノウハウを習得できるよう「地域安全マップづくり大学生ボランティア研修会」を開催しました。
令和6年6月8日(土曜日)午前9時から午後0時30分まで
県庁自治会館101会議室
県内の大学に通う大学生 37名
(比治山大学、福山大学、広島修道大学)
はじめに、参加学生から各大学で取り組んでいる防犯活動等について、活動紹介を行ってもらいました。
○ PACE福山支部 ○ 広島県学生防犯ボランティア「スリーアローズ」
続いて、広島県から「地域安全マップづくりの意義」について講義を行った後、福山大学の学生に講師役をつとめてもらい、受講生を児童と見立てた「事前学習・演習の進め方」の講義を行いました。
フィールドワークでは、グループごとにわかれ、講義で学んだ「入りやすい」「見えにくい」というキーワードをもとに、実際に県庁周辺を歩いて自分たちの目で危険な場所を見つけ、子供たちに指導するポイントを学びました。
フィールドワークで行った調査をもとに、マーカーや折り紙などを駆使して、グループごとに分かり易いマップの作成を心がけました。
グループごとに作成したマップの発表をしてもらいました。今回の研修を通じて感じたことや、子供の目線で指導を行うことの大切さなど、グループ内で話しあったことが発表されました。
講師の比治山大学現代文化学部上之園教授から、「最初は緊張気味だった学生の皆さんが、フィールドワークを通じてすっかり打ち解け、各人が意見を出し合いながらマップ作りに取り組む姿が印象的でした。
今後は皆さんが指導者として、地域安全マップづくりを通じて『自分の身は自分で守る』ことの大切さを広めましょう。」と講評をいただきました。
地域の安全は警察や行政だけで確保できるものではなく、県民、事業者、ボランティア、関係団体など、多様な主体が協働・連携した取組が必要です。
今回の研修をきっかけに、それぞれ皆さんのお住まいの地域に目を向けていただき、地域の安全・安心に向けた環境づくり、とりわけ子どもの安全な環境づくりの取組みに関心を持っていただければと思います。