【解説】
帝釈川支流の馬渡川右岸にある,石灰岩の岩陰遺跡である。昭和36年(1961)の林道工事によって発見され,これが帝釈峡遺跡群発掘調査の端諸となった。岩陰にそった長さ約10m,厚さ約5mにわたって,旧石器時代末期から縄文時代前期(約12,000~5,000年前)におよぶ5つの文化層が確認されている。特に第五層では横剥ぎの刃器とオオツノジカが出土し,第四層では石槍・石鏃ならびにわが国最古の土器グループに属する繊維を含む土器,オオツノジカ,カワシンジュガイなどが出土し,旧石器時代から縄文時代への推移をよく示している。第四層のオオツノジカの出土は,それが沖積世(約12,000年以前)にも生棲し狩猟対象となったことを示し,さらにカワシンジュガイは,貝の採取の開始を暗示する。
名称 | 帝釈峡馬渡遺跡 | |
---|---|---|
よみがな | たいしゃくきょうまわたりいせき | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 史跡 | |
種類 | ||
所在地 | 庄原市東城町 | |
員数 | ||
指定年月日 | 昭和38年4月27日 | |
構造形式 | 縄文時代 | |
法量 | ||
公開状況 | 常時公開 | |
交通案内 | ○JR「東城駅」から「庄原方面行」バスで「岩陰口」下車,北西へ約1.5km | |
関連施設 | 名称 | 帝釈峡博物展示施設「時悠館」 |
開館時間 | 9時30分~17時00分 | |
休館日 | 毎週水曜日(祝日の場合は翌日),12月28日~1月4日 | |
入館料 | 大人(高校生以上)400円,小人(小・中学生)200円 | |
所在地 | 庄原市東城町帝釈未渡 | |
電話番号 | 08477-6-0161 | |
交通案内 | ○中国自動車道「東城I.C」から車で20分 ○駐車場あり(シーズンにより有料) |