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広島県の文化財 - 手織中継表製作

 手織中継表製作
(画像提供:福山市)

【解説】
 中継表は畳表のひとつで、様々な文化財建造物の畳に使用されている。従来の畳表は1本の長い藺草で織った引通表が用いられていたが、近世には2本の藺草を両端から通して中間で繋ぐ中継表が考案された。これにより、短い藺草でも畳表の材料として使えるようになった。またこの技法では太さが均一な藺草の中間部分のみを使用することにより、良質な畳表の製織が可能となった。
 手織中継表の製作は、(1)手織機に麻を紡いだ縦糸を掛け、両端から藺草を通す、(2)藺草を通す度に機のコテが前後に傾き、縦糸が2本ごとに前後にずれることで交互に織る、(3)20回ほど藺草を通したら、コテで強く叩き締める、(4)これを繰り返すことで1枚の中継表を織り上げる、といった工程をたどる。皺や斑が出ないように一様に織ったり、材料となる藺草を選別したりするには熟練を要する。畳需要の減少や動力織機への移行などで、手織中継表の織手は数人を残すのみとなり、技術の保存の措置を講ずる必要がある。
 保持者の来山淳平氏は、手織中継表製作に精通し、その卓越する技術は高い評価を得ている。また手織機の調整、製作や縦糸の製作など、周辺技術も熟知している。

名称

手織中継表製作
(保持者 来山淳平)

よみがな ておりなかつぎおもてせいさく 
指定 国選定
種別 選定保存技術
種類  
所在地 福山市沼隈町
員数  
指定年月日

令和5年10月18日(選定・保持者認定)

構造形式  
法量  
公開状況 非公開
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関連施設 名称  
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休館日  
入館料  
所在地  
電話番号  
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