9時, 福山城博物館リニューアルオープンに伴う記念式典に出席しました。
福山藩初代藩主・水野勝成公が,幕府に築城を報告したとされる日からちょうど400年を迎えました。
ここ福山は,瀬戸内海のほぼ中央に位置し,東西の潮流がぶつかり,分かれていくという潮目にあたる地理的な特性から,近代以前から海上交通上,重要な地域であったと言えます。
この要所に築かれた福山城は,全国唯一,天守北側に総鉄板張りが施された,極めて特殊なものであり,その復元を果たすことができたことは,広島県として大変誇らしく思います。
そして本日,1966年の福山城再建以来初となる大規模リニューアルを終え,オープンを迎えた福山城博物館は,大型スクリーン3面を備えた「福山城シアター」などデジタル技術を活用して,幅広い世代が福山城や福山藩の歴史を体感し,学べる展示へと生まれ変わりました。
過去から現代へ,そして未来へと,福山の魅力がつながれていくことを,期待しております。
広島県においても,県民の皆様に,地域への愛着をより一層深めていただけるよう,福山地域をはじめ,県全域の歴史や文化の魅力の発信に取り組んでまいります。
17時,建築学生ワークショップ宮島2022に出席しました。
全国各地の大学から御参加いただきました皆さんには,6月11日の現地説明会からの約3カ月間,嚴島神社や宮島の歴史・伝統,そしてこの地が持つ特有の力や意味を身体で感じるとともに,建築活動における環境への配慮についても学習し,それぞれの班において伝えたいことを空間として表現していただきました。
本日受賞されました班の皆さん,誠におめでとうございます。また,残念ながら受賞できなかった班の皆さんの努力と健闘を称えたいと思います。皆さんが制作された作品を拝見させていただきましたが,どの作品も意欲的で,皆さんの懸命な取組の成果が表れたものとなっていると感じました。
広島県は,建築との繋がりが深く,このワークショップの会場となった千畳閣(豊国神社)や厳島神社,それから,原爆ドームなど歴史的な建築物が沢山あります。また,本日は,偶然にも,福山城が開城400年を迎えた日でもありました。
将来を担う学生の皆さんにおかれては,このワークショップを通して得た多くの仲間や経験を糧に,広い知見をもって,今後の創作活動に全力で取り組んでいただき,御活躍されることを願っています。