10時00分,「2021世界経済人会議ひろしま」を開催しました。
この会議は,ビジネスと平和のあり方を多角的に議論し,平和な世界の実現に向け,ビジネス界と行政,NGOなど,多様な主体が連携しながら,どのような貢献ができるか考えるとともに,そうした主体が平和に関わっていくことの重要性を発信していくために,2016年から開催しているもので,昨年に引き続きオンラインでの開催となりました。
2020年は,世界にとって未曽有のチャレンジの年となりました。COVID-19は,人々の健康や生命に被害をもたらしただけでなく,生きる糧と喜びの源である経済活動や社会活動の機会を奪っていきました。そして,2021年,COVID-19によるパンデミックは,収束どころか拡大の一途をたどっており,貧富の差のさらなる拡大や社会の二極化の進展,国家間の対立の激化や地球温暖化の進行など,世界を分断・不安定化する事態をもたらしています。会議初日には,一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長の船橋洋一様に,基調講演をいただきました。大変お忙しい中,ありがとうございました。
また,セッションでは,各界の第一線で活躍される皆様に御登壇いただき,気候変動や医療物資,デュアルユース技術,さらに地政学リスクや,行き過ぎた自由競争主義,ダイバーシティ&インクルージョンの促進などをテーマにご議論いただきました。
そして,会議の最後には,この二年近く世界を揺るがしたさまざまな困難に対し,確実な復帰とより良い復興のためにビジネスができる貢献について,希望ある未来を目指したいという思いのもと,各セッションの議論を踏まえてとりまとめる「広島アピール」の発表を行いました。
こうした議論を踏まえて,県内外の様々な主体の関心を高め,世界の経済の安定・発展に寄与し,SDGs※の達成を図るとともに,広島県の更なる発展へとつなげていきたいと考えていますので,今後とも,関係の皆様の御協力をいただきますようお願いします。