10時30分,(独)国際協力機構(JICA)と政策研究大学院大学が連携して実施する「バンサモロ包括能力向上プロジェクト」研修員19人が県庁に来られました。フィリピン南部のミンダナオ島においては,フィリピン政府とモロ・イスラム解放戦線との間で約40年間武力衝突が続いていましたが,2012年10月,両者で和平合意が整い,2016年には新しく「バンサモロ自治政府」が創設されることになりました。この新政府の設立に向けて,日本の地方自治制度について学んだり,職員の能力向上を図るための研修の一環として,広島県を訪問されたものです。ミンダナオ島にも平和が訪れ,住民が安心して生活できるように協力していきたいと思います。
13時,「広島県災害時公衆衛生チーム」研修会が行われました。このチームは,東日本大震災における医療や福祉に係る支援において,団体ごとに活動期間や人員体制が違っており,継続性や一貫性に欠けるという指摘を受けたことを踏まえ,設置したものです。被災者の多様な医療・健康ニーズに対応するためには,行政のみでなく,民間団体の協力を得て一体となった取組みが重要ですし,こうしたチームによる活動によって,迅速かつ長期に亘る支援を行うことができると考えています。今回,初めての研修には約170人もの方々に参加いただき,本当に感謝を申し上げます。このような研修を通じて,災害時の公衆衛生支援体制の強化に努めていきたいと思います。