児童虐待とは( 虐待ってなに?)
印刷用ページを表示する掲載日2023年11月2日
虐待が禁止とされる理由
- 子供に対する重大な権利侵害です。
- 子供の心身の成長及び人格の形成に重大な影響を与えます。
- 将来の世代の育成に影響を及ぼします。(「虐待の世代間伝達」「暴力の連鎖」)
どんな虐待があるの?
- 身体的虐待
なぐる、ける、やけどを負わせる、溺れさせる、意図的に子供を病気にさせる など - 性的虐待
性的行為の強要、性器や性交を見せる、ポルノグラフィの被写体にする など - ネグレクト
家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する など - 心理的虐待
言葉による脅し、無視、きょうだい間の差別的扱い など
☆ これも虐待にあたります ☆
保護者以外の同居人による虐待を放置すること(ネグレクト)
子供の目の前でDV(ドメスティック・バイオレンス)を行うこと(心理的虐待)
しつけ?それとも 虐待?
「しつけ」とは?
しつけとは、子供の人格や才能等を伸ばし、自律した社会生活を送れるようにサポートしていくことです。そのためには、どうすればよいのかを言葉や見本を示すなど、本人が理解できる方法で伝える必要があります。
「虐待」とは?
心身に何らかの苦痛を引き起こし、不快感を意図的にもたらす行為(罰)で、子供の健やかな成長・発達に悪影響を与える可能性があります。
虐待を受けるとどうなる? (虐待の影響)
- 暴力による身体的障害(命そのものが奪われる場合もあります)
- 不安や情緒不安定、多動
- 発育障害や発達遅滞
- 対人関係障害(緊張、乱暴、引きこもり)
- 自尊心の欠如(低い自己評価、自信がない)
- 家出・徘徊、非行
虐待する親の背景には
- 子育ての悩み
- 家庭の不和
- 周囲からの孤立
- 経済的な問題
- 親自身が虐待を受けて育った
などの様々な要因やストレス、葛藤があります。
虐待が起きる要因は、一つだけではありません。
虐待は親自身からの助けを求めるサインです。
親を責めるだけでは解決になりません。
家庭を支援していくことが必要です。