令和5年3月17日(金)に,三原市本町地区で,第3回広島県まちなみづくりネットワーク未来勉強会を開催しました。
この勉強会は,広島県魅力ある「まちなみづくり」支援事業のモデル地区における,これまでの取組の成果等をまちなみづくりに取り組む関係者と共有し,地域間のネットワークづくりを後押しすることを目的としています。
勉強会には,「まちなみづくり」支援事業のモデル地区のまちづくり団体をはじめ,県内のまちなみづくりに取り組む団体や個人38名にご参加いただきました。
日時:2023年3月17日(金)10:30~15:00 場所:本町西国街道地区(三原市) サン・シープラザ 第3研修室 参加者:38名
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平成26年度よりスタートし,今年度で終了となる当該事業の説明,および各モデル地区でのまちなみづくりの取組概要を広島県よりご紹介しました。
三原市都市開発課の柳光さんから,本町西国街道地区の景観づくりの取組や,今後予定されている道路美装化などのハード整備内容,ランドバンク事業の取組などを紹介していただきました。
その後,西国街道・本町地区まちづくり協議会の正田さんより,当該地域のまちなみの特徴や,協議会の取組について,ご説明いただきました。
西国街道・本町地区まちづくり協議会の案内により,まちあるきを行いました。
本町地区は,旧西国街道沿いの歴史ある街なみが残る街で,小路と呼ばれる細い道と数多くの寺社が特徴ある景観を作りだしています。
三原の一般的なイメージとは違う街並みに,三原にこのような場所があったとはと驚きの声もあがっていました。
後ほどの意見交換会では,参加者から,登録文化財になりそうな建物も多数あるというコメントもいただきました。地区外の方から街を見てもらうと,改めて価値を見出すことができることを発見しました。
福岡県の八女福島で長年にわたって取り組まれている,町屋再生のお話と,伝統建築技術の継承について,お話いただきました。
町屋再生のお話では,70棟近く再生してきた実績と,その仕組み(体制や資金調達の方法など)について具体的にご説明いただきました。
併せて,町屋を残すには活用する必要があること,そのためには伝統建築技術を次世代に継承していく必要があることから,伝統建築技術集団を組成し,毎年継続的に町屋の修理を行いながら,伝統建築技術を守っていることをお話しいただきました。
普段から街並み保存・活用を行っている参加者の皆さんだけあって,頷きながら熱心に聞かれていました。
グループごとに,ご自分の地域や団体で課題となっていることを話しあっていただき,講師の北島さんに質問し回答をいただく相談会を開催しました。
「建築集団はどのように作ればいいのか」や「町屋の修理を行う上での重点ポイントは何か」など,さまざま質問が出ていました。それらの質問に対し,ご自身の豊富な経験から具体的なアドバイスをいただくことができ,参加者のみなさんにとって有意義な時間になったのではないでしょうか。