原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)
印刷用ページを表示する掲載日2020年9月2日
2020年8月6日、広島平和記念公園で「原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)」が行われた。今年は広島・長崎への原爆投下から75年という節目の年であり、「75年は草木も生えぬ」と言われたまさにその年にあたるが、例年とは様相が大きく異なっていた。
その原因は言うまでもなく新型コロナウイルスである。感染予防の観点から、公園には入場制限がかけられ、式典参列者も例年の1割程度にあたる880人の招待者のみと大幅に規模が縮小された。席と席の間は2メートル近く離され、入場時には検温・消毒も行われる。さらに会場には大型モニターが設置され、コロナ禍によって来広が叶わなかった各国首脳や被爆者たちのビデオメッセージが流された。公園周辺にはロープが張られ、会場に入れなかった市民が周囲を取り囲むという一種異様な状況で今年の式典はスタートした。