建物コラム(2)「世界平和記念聖堂(カトリック幟町教会)」
印刷用ページを表示する掲載日2022年3月9日
世界平和記念聖堂は、広島におけるカトリックの中心的な施設であり、被爆時に全焼した幟町教会を、世界平和への祈りを込めて規模を拡大し再建したものです。傑出した建築作品としても知られ、戦後の建物としては初の国の重要文化財に指定されました。
聖堂建設の立役者は、幟町教会で被爆し原爆被害を目の当たりにしたフーゴー・ラサール神父です。ラサール神父の熱意によって、小さな教会の再建計画は大規模な聖堂の建立へと拡大され、資金難などに直面しながらも、国内外からの様々な支援を得て実現しました。