株式会社メイク

株式会社メイク

会社概要

経営数値つかみ成長戦略に生かす
管理部門強化へ財務に強い人材登用

代表取締役　黒神　学　さん

事業内容を教えてください。

国際物流を全般に、航空および海上貨物を取り扱っています。
２０１５年３月に、貿易実務などを担う会社と合併以降は、海外進出する中小企業向けに貿易コンサルティングも開始。
国内マーケットが縮小し、業種を問わず中国や香港、アジアなど海外に市場を求める動きが活発化している一方で、どこから手をつけてよいのか分からない、といった中小企業をワンストップでサポートしていきます。

県のプロフェッショナル人材確保支援事業を利用して、どのような人材を採用しましたか？

上場企業に２６年間在職し、経理全般を担当した４８歳の男性を２０１５年９月に採用しました。
財務に強い知識とスキルを持ち、コーポレートガバナンス（企業統治）についても明るく、投資家向け情報提供（ＩＲ）の経験もあります。
流通のグローバル化に伴って当社は拡大路線にあり、より効果的でスピーディーな経営を推し進めていく方針を打ち出しています。
既に、成果を挙げてくれており、思った以上の人材が採用できたと思っています。

プロ人材を採用した背景は。

従業員が合併前から約２倍に増え、現在パートを含めると５５人になりました。
人員の拡大と同時に、成長戦略を描き会社を大きくしていく上で管理部門は重要で、強化する必要がありました。総務、経理、財務の部門ごとに専任者を配し、最終的に全体で７人体制にしていきたいと考えています。
今回の採用を機に、税務申告が主な目的の「税法」に則った年１回の税務会計から、連結決算やキャッシュフローなどが把握できる「金融商品取引法」に則った財務諸表に基づく財務会計に移行することができました。
月次決算の数値から、経営に必要で有効な情報を分析することで、「経理」を、経営管理に生かすことにしました。
それにより、新しい商品やサービスが生み出せ、経営戦略を打つ手もスピーディーになり、会社の成長を促すことができます。

今後求める人材像はいかがですか。

採用で重要視したのは、当社の社風にマッチするかどうか。
どんなに優秀でも、社風に合わない人材は、採用しても十分に能力を発揮してもらえないと思います。
社員の成長なくして企業の発展はありません。教育に力を入れるとともに、足りない能力を補っていくことが必要です。

これからプロ人材を採ろうと考えている企業経営者にメッセージをお願いします。

実は、ハローワークにも求人を出していましたが、国際物流の経験者はいませんでした。
中小企業には、希望する人材がなかなか来てくれません。
県のプロフェッショナル人材確保支援事業は、必要とする人材探しに応えてもらえ、しかも採用に至れば助成金を提供する仕組みがあります。
東京や関東方面からも、広島勤務を希望する専門性の高い人材を確保できます。
有効な公的制度の活用を、ぜひ検討してみてほしいと思っています。