南条装備工業株式会社
会社概要
業種 |
自動車部品製造 |
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本社住所 | 広島市南区西荒神町1-8 |
創業 |
1915年 |
売上高 | 251億円(2014年12月期) |
従業員数 |
478人 |
ホームページ | http://www.nanjo.co.jp |
会社紹介 | マツダ協力工場で、自動車のドア内装部品「ドアトリム」を主力に、シートや加飾製品を開発、製造。 メキシコに工場を新設し、14年から量産を始めた。 同年3月に安芸高田市の八千代工場に開発設計拠点を設け、部品のデザイン性向上を進めている。 |
生産効率の改善を担う人材を採用
売上高500億円に向け、即戦力求める
製造本部 製造管理部部長 安光 誠さん
事業内容を教えてください。
自動車のドア内装部品である「ドアトリム」を主力に製造しています。
工場は、国内が安芸高田市の八千代工場、山口県の山口工場と防府工場の3拠点、海外はフィリピン、中国・広州と南京、メキシコの4拠点体制です。
県のプロフェッショナル人材確保支援事業を利用して、どのような人材を採用しましたか?
異なる業種の製造会社で営業、製造、開発を経験し、その後コンサルティング会社に入り、タイの企業向けに生産性の効率改善のコンサルを行っていた30歳前半の方を採用しました。
もともと広島に家庭があり、単身赴任でタイに行っていたため、いずれ広島に帰ってきたいという思いがあったそうです。
当社が求める人材像と重なり、その方にも当社の雰囲気の良さを感じてもらえたようで、すんなりと入社の運びとなりました。
これから各拠点でリーダーとして、生産性の改善に取り組んでもらう予定です。
誠実で腰が低く、受け答えも丁寧。部下を指導する時は厳しくするだけではダメなので、力を発揮してもらえると期待しています。
このたびの採用で初めて、インターネット電話「スカイプ」を使って海外とつないで面談を行いました。
遠隔地にいるプロ人材を獲得する上での新たな採用方法を実践することができ、大きな収穫となりました。
プロ人材を採用した背景は。
当社は、2020年に向けて新たな中期経営計画「Ambitious2020」を設けました。
この計画では、売上高を500億円に伸ばす目標を掲げています。
そのために現在の事業に加え、新たな車種や業務を獲得していかなければなりません。
事業拡大に伴って仕事の量は当然増えますので、各工場の生産性の向上が課題の1つとなります。
工場の現状を把握し、適切に改善指導ができる人材を以前から求めていました。
改善の作業は、業種は違っていてもロスをなくすという点で、共通する部分があります。
このたび採用した方はコンサル時代に、タイでマツダ関係の仕事を手掛けていたそうで、即戦力として活躍してもらえるはずです。
さらに他社との競争に勝つためには、改善スピードを速めることが求められます。
外部企業で経験を持った方は、当社にはないさまざまな知見を持っているほか、スピード感を持って課題に取り組んでくださるので、その点でも期待は大きいです。
今後求める人材像はいかがですか。
技術の面で当社の求める能力に見合った人材を見つけることは容易ではありません。
技術系の人材は育てるのに時間が掛かるため、やはり即戦力を求めています。
生産技術や設計分野の人材は、これから車種を増やし開発数も増やしていくので、これからも採用を強化していきます。
海外工場で働いてもらう人材には、コミュニケーション能力の高さを重視します。
言語は十分に話せなくても、ボディーランゲージを交えてでも交流できる活発な方を求めています。
当社は部署や世代を超えて、社員同士が意見を言いやすい社風だと思います。
人柄の面では明るく、コミュニケーションができる人が希望です。
どのような採用活動を展開していますか。
新卒と中途の採用を並行して進めています。
新卒者は将来を見据えて育てていきますが、即戦力を求める場合は中途採用を活用します。
常に採用活動を行っており、続けていかないとなかなか良い人材に巡り合うことは難しいです。
タイミングが重要なので、良い人材を求めてアンテナを張り続けています。
県の支援事業を利用した感想をお聞かせください。
当初は申請手続きが難しいのかと思っていましたが、県の担当の方が親切に対応していただき、スムーズに進めることができました。
機会があれば、ぜひまた利用したいと思います。