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株式会社レニアス

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株式会社レニアス

会社概要

業種

樹脂製品の加工・製造

本社住所 三原市沼田西町小原200-76
創業

1976年6月9日

売上高 36億6,000万円(2015年3月期)
従業員数 112人(2015年12月時点)
ホームページ http://www.renias.co.jp/
会社紹介 合成樹脂のポリカーボネート(PC樹脂)を使った加工部品を製造。
透明度が高く、ガラスの約250倍の強度があるのに加え、軽くて熱や寒さにも強い特性を生かし、建設機械の運転席の屋根部品を国内の全メーカーに供給。
独自技術を磨き、自動車、電気自動車、バスの窓、住宅関連など他分野への展開を進めている。

海外の市場開拓を担うプロ人材を採用
経験ない分野の知見を活用したい

管理本部 総務グループ 畑本 亮二さん の写真

管理本部 総務グループ 畑本 亮二さん 

事業内容を教えてください。

当社はポリカーボネート(PC樹脂)と呼ばれる合成樹脂を使った製品を開発・製造・販売しています。
バスや電気自動車、住宅関連などさまざまな分野で採用され、例えば、ショベルカーなどの建設機械の運転席の屋根部品は国内の全建機メーカーに納めています。
PC樹脂は透明度が高く、強度はガラスの約250倍で、重さは半分。熱や寒さにも強いという特長があります。
そうした特性を生かし、飛行機のコックピットの窓などにも使われています。
当社は材料の調達から製品化までの一貫生産システムを構築。ポリカーボネート(PC樹脂)分野では国内最大のシステムで、品質、コスト、納期の面で高い付加価値を提供しています。

県のプロフェッショナル人材確保支援事業を利用して、どのような人材を採用しましたか?

採用したのは、住宅建築資材の販売会社で海外購買部の係長を務めていた31歳の男性。
マレーシアなど東南アジアからの輸入業務に携わったほか、新規プロジェクトを立ち上げ在庫管理システムで業務改善を図るなど、その実行力や改善力が当社の競争力強化に必要であると感じ、採用しました。

プロ人材を採用した背景は。

同業他社との価格競争が激化する中、国内の既存の顧客を維持するとともに、今後は海外展開を1つの柱とすべく力を入れていく方針です。
現在、国内での資材調達がメインとなっており、海外での価格競争力や、コストに見合った品質、納期の面で他社と差別化ができていない現状で、材料の海外調達化、輸送コストの削減、品質確保が重要な課題となっています。
海外展開を加速する営業戦略の中で、輸出コストを改善し、新たな販路の拡大や商機を創出していくための人材を求めていました。
現状、これらの業務を一任できる人材が社内におらず、育成するとすれば相当の時間が必要になると考えました。
今回採用した人は、業界は異なりますが海外経験が豊富です。
営業戦略の武器となる品質、コスト、輸送面を改善できると期待しております。

採用したことで生まれた変化、今後期待している変化はありますか。

15年12月から働き始めてまだ数ヵ月ですが、まじめで、業務に習熟する前向きな姿勢は、周りの良い見本となっております。
まずは当社の業務内容、取扱製品の詳細、各部署の役割を覚えてもらいたい。
そして、前職の海外経験を生かして、マレーシアなど東南アジアや、その他の地域での新規取引先の開拓に力を発揮してくれると期待しています。
海外メーカーとの直接交渉、契約、輸出入のコスト見直しなど、あらゆる課題を乗り越え、海外取引拡大への礎を構築してほしい。
これまで課題だった海外展開がこの度のプロフェッショナル人材を採用したことで、実現への可能性が高まったと感じております。

今後求める人材像は。 

10年前から新たな挑戦として自動車関連への拡販に取り組み、光岡自動車(富山県)のスーパーカー「オロチ」や、海外の電気自動車メーカー、産学官連携による電気自動車・バス向けの部品も開発しております。
最近では、大手バスメーカーの次期モデルの側面の窓「SASH」を手掛けました。
こうした拡販を今後も続けていこうと、15年1月に栃木県小山市に工場を建設。
9月から本格量産を始め、大きな収益の柱になる事業に育てていきます。
今後は当社がこれまでに経験したことのない分野への展開も見据えております。
分野が違えば、常識も違います。
プロフェッショナル人材として、異業種での知見がある方や事業の仕組みを構築していただける方を求めています。

これからプロ人材を採ろうと考えている企業経営者にメッセージをお願いします。

当社では、今回の採用で海外の方を含め約15人の応募者を面接しましたが、採用までに約1年かかりました。
海外との業務経験や直接行ったことがない応募者もおり、見極めに苦労しました。
最近では、売り手市場となり、情報網を広く持ち、人材会社などをしっかりと活用し、良い人材を採用してほしいと思います。