カワウは,一時は絶滅の恐れがあるほどまで減少していましたが,近年は個体数が回復しています。それに伴い,アユなどの水産被害等が増加しています。県内各所にねぐら・コロニーが散在しており,カワウの繁殖地が複数存在することが明らかになっています。
図 県内のカワウのねぐら・コロニーの個体数規模(令和3年12月)
1 目的
専門家による科学的知見に基づいた被害管理・個体群管理・生息地管理のための各種対策を総合的かつ計画的に講じ,カワウによる各種被害の軽減と個体群の安定的維持を図ることを目的としています。
2 計画の期間
令和4年4月1日~令和9年3月31日
3 対象区域
広島県全域
4 目標
〇令和3年度の被害額から段階的に,3割以上減少させる。
・ 本計画期間内に当該目標を達成すると,令和3年度の被害額の半減を目指し更に対策を実施
5 被害管理に関する事項
6 個体群管理に関する事項
7 生息地管理に関する事項
8 その他管理のために必要な事項
(1) モニタリング等の調査研究の拡充
(2) 計画の推進体制の整備等
カワウは行動範囲や移動距離が大きいことから,県を超えた取り組みが必要です。そこで,環境省中国四国地方環境事務所が中心となって,中四国9県と関係省庁が構成員となり,平成26年度に「中国四国カワウ広域協議会」が設置されました。
広域協議会では平成27年度に,中国四国地域における広域一体的な取り組みや方向性を示し,カワウ個体群を適正に管理していくための中国四国カワウ広域管理指針が策定されました。
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