避妊・性感染症Q&A
避妊・性感染症Q&A
望まない妊娠をしないための方法や、性感染症を予防する方法などについて知りたい人に向けたQ&Aです。
項目一覧
Q1 ピル(経口避妊薬)って何?
Q2 どこで手に入れられるの?
Q3 ピルって、どんな薬なの?
Q4 ピルの副作用が心配ですが・・・どんな副作用がありますか?
ホルモン量が少なく抑えられているため副作用の発生も低くなっています。
しかし、喫煙者では、副作用が出やすくなるので注意が必要です。
逆にピルは、避妊薬というだけでなく、女性の体にとってよいことがあります。
● 月経周期が正しくなる
● 月経痛(月経困難症)が改善される
● 月経量が少なくなる
● ニキビが改善される
Q5 ピル(経口避妊薬)以外の避妊方法を教えて!
コンドーム、Ius、IUDがあります。
● コンドーム・・・膣内へ精子が入ることを防ぐ避妊具で、薬局、コンビニエンスストアなどで手軽に入手でき、性感染症の予防ができます。ゴム製のため、使用期限をチェックし、正しく保管しましょう。財布や定期入れ、ポケットの中に入れておかず、コンドームケースを使いましょう。また、ラテックスアレルギーの方でも使えるコンドームも市販されています。
● Ius・IUD・・・小さな避妊具を子宮内に入れることにより、妊娠を防ぎます。避妊リングともいわれます。
注意!・・・膣外射精は、「避妊」にはなりません。必ず他の方法で避妊をしましょう。
Q6 性感染症の種類と特徴を教えてください
多いのは、クラミジア感染症、淋菌感染症です。その他代表的なものに、性器ヘルペス、尖形コンジローマ、トリコモナス膣炎、HIV感染症があります。
● クラミジア感染症
女性では、腹膜炎を起こすこともありますが、男性も女性も自覚症状が乏しいことが特徴です。このため、気がつかないうちに病気が進行し、女性の場合は子宮や卵巣にまで炎症が広がり、不妊の原因になることもあります。自覚症状としては、おりものが増える、頻尿や排尿痛、性交後の性器出血があります。
● 性器ヘルペス
感染しても必ず発症するとは限りませんが、自覚症状としては、性器に水泡ができたり、そけい部のリンパ腺が腫れたりします。軽いかゆみを感じることもあります。一般的に、初感染で発症すると、激しい痛みと発熱を伴うことがあります。
● 尖形コンジローマ
ヒト・パピローマウイルス(HPV)の感染によるもので、男性は性器に、女性は膣や外陰部、子宮頸部に薄茶色や灰色のイボができますが、痛みやかゆみはありません。再発しやすいので、徹底的に治すことが大切です。
● トリコモナス膣炎
寄生虫の一種であるトリコモナス原虫が、膣内に入り込むことによって感染します。症状としては、おりものの量が増え、臭いが強くなり、性器付近に強いかゆみを感じます。
● 淋菌感染症
日本では男性に多く見られます。男性は、排尿時に痛みを感じるなど症状が出ますが、女性は自覚症状が非常に少ないため気づきにくいのが現状です。感染を放置したまま症状が進むと淋菌が子宮から卵管まで広がり、激しい下腹部痛と発熱が起こり、子宮外妊娠や不妊症の原因になることもあります。
● HIV感染症(エイズ)
性感染以外に、血液感染、母子感染がありますが、性感染が主な感染経路です。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染により起こる感染症で、潜伏期間が6か月~10年以上と長いのが特徴です。発症すると人間に必要な免疫力が著しく低下し、健康な体ではほとんど害のない細菌やウイルスの感染、悪性疾患などにより死に至ることがあります。また、他の性感染症に感染しているとHIVにも感染しやすくなります。
Q7 性感染症の予防はどうするの?
コンドームを正しく使用しましょう。
性感染症は、1回のセックスでもうつる可能性があります。セックスの最初から最後まで使いましょう。また、正しく装着しないと取れることがあるし、破れることがあります。
Q8 緊急避妊って何?
緊急避妊とは、あなたが避妊をしないでセックスしてしまったとか、コンドームが破れるなど避妊の失敗が起こったなどの場合に、妊娠を防止する方法です。その最も一般的な方法が、「緊急避妊ピル」と呼ばれるものです。
すべての緊急避妊法は、無防備なセックスが行われた後、72時間以内(3日以内)に行われなければなりません。これは、たいていの女性にとって有効で安全な方法です。
Q9 「緊急避妊ピル」ってどんな薬?
「緊急避妊ピル」とは、避妊目的で使用する経口避妊薬と類似したホルモン剤です。もちろん、同じ使い方ではなく、緊急避妊ピルとしての独特な使われ方をします。
最初の緊急避妊ピルは、無防備なセックスが行われた72時間以内(3日以内)に服用しなければなりません。速やかに受診しましょう。
Q10 「緊急避妊ピル」を飲んだら,必ず妊娠しないの?
緊急避妊ピルは妊娠を防止しますが、100%というわけではありません。正確に使用した場合でもおよそ2%に妊娠を防止できない場合があると言われています。仮に、緊急避妊ピルが頻繁に使用されたとしても、経口避妊薬を避妊目的で継続的に使用している女性に比べて妊娠率はかなり高くなります。したがって、この方法は経口避妊薬の代用とはなりません。
Q11 緊急避妊ピルはどこで手に入れられるの?
医師から処方してもらう必要がありますので、「産婦人科」にかかりましょう。
緊急避妊ピルを処方してくれる病院は、厚生労働省のホームページから検索できます。
注意すべき大切なこと:緊急避妊ピルを服用した後に、無防備なセックスが行われたとしても,それをも防止することができるわけではありません。妊娠を避けたいというのであれば、定期的な避妊法の使用を考えて下さい。
医療監修
広島大学大学院医歯薬学研究院 産科婦人科学 病院周産期母子センター 講師 坂下 知久
県立広島病院 産科主任部長 上田 克憲
ひさまつ産婦人科医院 院長 久松 和寛
頼島産婦人科 院長 頼島 信
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- 月・火・水・金・土10時~18時
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DV相談+(内閣府・一般社団法人社会的包括サポートセンター)
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