ノロウイルス
印刷用ページを表示する掲載日2024年7月16日
ノロウイルスは,カリシウイルス科ノロウイルス属のウイルスで,30~38nmの大きさです。大きく2つの遺伝子型に分けられます。
冬季の食中毒やウイルス性嘔吐下痢症の大部分を占めるウイルスです。
潜伏期間は1~2日で,このウイルスに感染すると,嘔吐,嘔気,下痢,腹痛などの症状を呈しますが,38℃以上の発熱を伴うことは少なく,血便を呈することはありません。
下痢などの症状は2~3日続きますが,後遺症を伴うことはなく,ノロウイルスにより死亡することもありません。
ノロウイルスは試験管内で増やすことができず,RT-PCR法により遺伝子を増幅させるか,ELISA法という免疫学的方法あるいは電子顕微鏡により検査をします。