ロタウイルス
印刷用ページを表示する掲載日2024年7月16日
ロタウイルスは,レオウオルス科ロタウイルス属のウイルスで,70nm位の大きさのウイルスです。
A,BおよびC群の3群に分けられますが,A群による下痢症が最も多く,C群によるものも認められます。
主に乳幼児が罹患し,1~3日の潜伏期間を経て,いわゆる"米のとぎ汁"のような白色の下痢をします。また,嘔吐,発熱,脱水などの症状を呈します。
乳幼児のウイルス性嘔吐下痢症の多くを占め,2~4月に多く認められますが,時として集団発生が起こることがあります。
ロタウイルスは,人工的に培養することが可能ですが,煩雑なため,通常はイムノクロマト法,ラッテクス凝集法,
ELISA法といった免疫学的な方法,遺伝子を増幅して検査するRT-PCR法,電子顕微鏡により検査します。