センター長 ごあいさつ
ようこそ、広島県立総合技術研究所農業技術センターのホームページへ。また,当センターに関心を持っていただき、ありがとうございます。
昨年度のごあいさつで、農業技術センターのことをご理解いただき、ご利用していただけるような情報発信、活動がまだまだ出来ていないということ書かせていただきました。そして、どんな情報が求められているのか、その情報をどうやって「見せるか」を意識して1年間取り組んだ結果、県内外の生産者、農業関係者、行政等の方々がホームページを通じて情報集され、見学、視察、相談が明らかに増加しました。特に、「研究員日記」、「イマおし!」、「利用者様の声」にアクセスが多く、私たちの開発技術やその移転成果、センターの日ごろの取組などに、関心を持って頂いたと感じています。情報発信の大切さを痛感し、これからも皆様に関心、興味を持っていただける情報発信に努めていきたいと考えています。
話題を変えて、現在、25年ぶりに食料・農業・農村基本法の改正手続きが進んでおり、4つの見直しの方向性が出されています。1つ目は、「食料の安全保障」、2つ目が「環境にやさしい持続可能な農業の展開」、3つ目が「新技術や新品種の導入等で生産性の高い農業経営を確立」、4つ目が「農村・農業に関わる人を増やして地域と農業インフラの維持」です。農業技術センターもこれらを踏まえ、国、県の政策に沿いつつ、地域の課題解決に向けて研究開発、技術支援に取り組み、成果を出していくことが求められています。
そのためには、生産者、新規就農者にとって増収、品質向上による売上、利益の増加だけでなく、その技術を導入するためのコストをどれだけ安くできるか、今より環境負荷をどれだけ下げられるか、いかに労働負荷をかけずに済むかなど、マルチな視点で考え、課題のクリアを目指す熱量、力量が求められます。私達の研究開発に求められるレベルも当然に上がっていくわけですが、それを乗り越える知恵と行動とチャレンジする気持ちを持って職員一同努力して参ります。引き続き、広島県農業の発展や将来について、皆さまと一緒に悩み、考え、前に進んでいきたいと思いますので、今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。
2024年4月
広島県立総合技術研究所農業技術センター
センター長 梁井(やない) 秀樹