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水産海洋技術センター研究報告

印刷用ページを表示する掲載日2020年1月16日

広島県立総合技術研究所 水産海洋技術センター研究報告 第4号 2011年(平成23年)6月

原著

高辻英之・川口 修・高田久美代
貝毒蓄積モデルを用いたマガキ毒化予測手法について ...... 1 (PDFファイル 1.27MB)

[要旨] 貝毒原因渦鞭毛藻Alexandrium Tamarense を培養し、餌料生物Chaetoceros Calcitrans とともにマガキに与え,マガキ体内の毒の蓄積量を調べ,取り込みと蓄積を2 −コンパートメント1 −トキシンモデルで再現した。現場水温から予測されるろ水速度を加味することでA.tamarense の出現密度から相対的な蓄積毒力が推定できるようになった。毒化の傾向を水温と出現密度の時間変化から推測することで,貝毒検査とプランクトン調査の間を補う手法として活用できると考えられる。 広総研水技セ, 4, 1 − 3 (2011)

平田 靖・村上倫哉・赤繁 悟
養殖水深の変更による養殖マガキの身入り促進効果 ...... 5 (PDFファイル 1.26MB)

[要旨] 広島県海域で出荷初期の10〜11月に収穫するマガキの身入りを改善する目的で,夏場の水深による水温差を利用し,養殖水深を変更することでマガキに水温低下刺激を与えたところ,身入り開始を早めることができた。2006年6 月28日に水深1 mと10mにカゴを垂下してマガキの飼育を始め, 8 月30日に水深1 mの一部のカゴの水深を10mに変更してマガキに4.9℃の水温低下刺激を与えた。1 ヶ月後の9 月27日の時点で養殖水深を変更したマガキのグリコーゲン含有率は,水深1 mと10mで飼育を継続したマガキに比べ有意に高く,外観においても身入りが進んでいる個体の比率が高かった。これらの結果から,水温差が最も大きい8 月中旬に養殖水深を変更して水温低下刺激を与えれば,通常より1 ヶ月程度身入り開始を早めることが示唆された。 広総研水技セ, 4, 5 −11(2011)

平田 靖
広島湾における2004,2005,2006年夏季の養殖マガキのへい死 ...... 13 (PDFファイル 1.23MB)

[要旨] 広島湾で行われている筏垂下式マガキ養殖における夏場のへい死実態把握するため,2004,2005,2006年の夏季に江田島湾内と長浜において4 ~8 回の調査を実施した。調査では水温および溶存酸素量等の環境調査とマガキのへい死率および生残った個体の軟体部重量,身入り,成熟状況を把握した。へい死は垂下連の上層から始まり,中層下層へとピークが移動した。へい死の危険性は高水温と軟体部重量の大きい個体で高まることがわかった。上層では高水温の影響を強く受ける一方,中下層では軟体部重量の大きさの影響が強いことが示唆された。 広総研水技セ, 4, 13−20(2011)

山地幹成
広島県尾道市浦崎地崎と広島県江田島湾のアサリグリコーゲン含量の季節変化 ...... 21 (PDFファイル 1.5MB)

 [要旨] アサリにおいてグリコーゲンは貯蔵多糖であり,エネルギー源として知られ,グリコーゲン蓄積量は活力の指標となる。広島県沿岸におけるアサリのグリコーゲン含量の季節変化は,春季に最も高く冬季に最も低くなる。冬季のグリコーゲン含量は個体差が小さいが春季は個体差が大きいことが明らかとなった。また,広島県沿岸のアサリの産卵期は春期と秋期の2 回であることを確認した。さらに、グリコーゲン含量と肥満度には相関があり,肥満度をグリコーゲン含量の指標として用いることが可能であることがわかった。 広総研水技セ, 4, 21−24(2011)

工藤孝也
広島湾域における小型底びき網漁業の操業実態-1(ノート)-各漁業者の操業形態および漁獲物の傾向について-...... 25 (PDFファイル 1.57MB)

[要旨] 広島湾域における小型底びき網漁業の実態を把握するために,平成17年の7 月〜翌年3 月にかけて6 名の漁業者のデータを基に標本船調査を実施した。6 漁業者のうち,通年小型底びき網で操業した者は3 名であり,残りは他の漁業との兼業であった。漁具の種類は手繰り2 種で5 種類,手繰り3 種で2 種類あり, 1 名の漁業者を除いて年間を通じて主に昼間に操業していた。操業場所は7 ~10月(以下,前半漁期)までは漁船の係留港の周辺海域が主体であったが,11月から翌年3 月(以下,後半漁期)まではこれらの海域に加え,江田島湾内や大野瀬戸等の前半漁期の禁漁区域での操業が増加した。前半漁期には漁業者はエビ類を主体にしながら,水揚げ単価の高い魚種や,漁獲が安定した魚種を漁獲し,後半漁期はマナマコを主体に漁獲する傾向が見られた。 広総研水技セ, 4, 25−35(2011)

抄録

平田 靖・田村義信・長澤和也
マガキ成貝飼育海水への採苗器の浸漬条件が幼生付着率に及ぼす影響 ...... 日本水産学会誌, 74, 1017-1023 (2008)

平田 靖・田村義信・長澤和也
マガキ成貝飼育海水へ浸漬した採苗器への幼生付着率に及ぼす幼生サイズおよび餌条件の
影響 ...... 日本水産学会誌, 75, 1036-1041 (2009)

Enrique Blanco Gonzalez・村上倫哉・米司 隆・長澤和也・海野徹也
広島湾における人工種苗の大量放流によるクロダイの同一年級群の小型化(英文) ...... Fisheries Research, 99,130-133 (2009)

浦和茂彦・飯田悦左・M.A Freeman・柳田哲矢・E.Karlsbakk・横山 博
サケ科魚類の粘液胞子虫性眠り病:神経組織寄生Myxobolus属の新種M.murakamiiの記載(英文) ...... 魚病研究, 44(2), 72-80 (2009)

川口 修・高辻英之
広島県東部海域における溶存態無機窒素動態とノリの色落ちへの影響 ...... 日本水産学会誌, 76, 849-854 (2010)

雑録

学会誌,各種雑誌,研究集会等

水産海洋技術センター研究発表会要旨(2009,2010)

県立総合技術研究所研究成果発表会・ポスター発表 

各種刊行物リスト

水産と海洋(No.12~19)

広島県立総合技術研究所 水産海洋技術センター研究報告 第3号 2008年(平成20年)3月

原著

永井崇裕
リアルタイムPCR法によるコイヘルペスウイルスの検出 ...... 1  (PDFファイル_321KB)

川口 修,高辻英之,田村義信,平田 靖,工藤孝也,永井崇裕,相田 聡
マガキのろ水活動に与えるHeterosigma akashiwoの影響(短報) ...... 7  (PDFファイル_184KB)

抄録

平田 靖・若野 真・松原弾司・長澤和也
三倍体マガキ幼生付着における採苗器の二倍体マガキ飼育海水への予浸効果(英文) ...... 水産増殖, 55(4), 557-562 (2007)

村上倫哉・相田 聡・吉岡孝治・弘奥正憲・橋本博明・海野徹也・長澤和也
広島県生野島に放流したメバル人工種苗の再捕 ...... 水産増殖, 55(2), 231-236 (2007)

高田久美代・高辻英之・妹尾正登
麻痺性貝毒により毒化したマガキのろ過海水中での蓄養による減毒(短報) ...... 日本水産学会誌, 74(1), 78-80 (2008)

ジュタラット キティワニッチ・山本民次・川口 修・橋本俊也
浮遊-底生生態系結合モデルによる広島湾河口生態系におけるリンおよび窒素循環の解析(英文) ...... Estuarine, Coastal and Shelf Science, 75, 189-204 (2007)

雑録

学会誌,各種雑誌,研究集会等

広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター研究発表会要旨(2008)

広島県立総合技術研究所研究成果発表会ポスター発表 

各種刊行物リスト

水産と海洋(No.9~10)

広島県立水産海洋技術センター研究報告 第2号 2007年(平成19年)3月

原著

川口 修・高辻英之
広島湾北部海域の酸素収支に関わる物理,生物・化学過程の評価 ...... 1  (PDFファイル_459KB)

永井崇裕
アユの冷水病およびヤマメのせっそう病に対する浸漬ワクチンにおける超音波処理の有効性 ...... 9  (PDFファイル_503KB)

工藤孝也
平成16年度における太田川河口域周辺におけるアユ仔稚魚の分布 ...... 17  (PDFファイル_376KB)

川口 修・高辻英之・村上倫哉・飯田悦左
2006年に広島県沿岸で発生したChattonella verruculosaおよびChattonella globosa混合赤潮(ノート) ...... 21   (PDFファイル_426KB)

抄録

Ha Tran Thi Thuy・森島 輝・村上倫哉・赤繁 悟・梶原照幸・海野徹也・西堀正英・中山一郎・高場 稔
マイクロサテライトDNAマーカーによる広島湾の養殖および天然マガキの遺伝的特性(英文) ...... 水産育種, 35, 43-47 (2006)

村上倫哉・相田 聡・吉岡孝治・吉田晴美・Enrique Blanco Gonzalez・西堀正英・海野徹也
放流メバルの識別標識としてのミトコンドリアDNA塩基配列およびマイクロサテライトDNA多型の有効性 ...... 日本水産学会誌, 72(4), 710-716 (2006) 

永井崇裕・坂本 崇
異なるアユ系統間の冷水病感受性と免疫応答 ...... 魚病研究, 41(3), 99-104 (2006)

中津川俊雄・今西裕一・新井 肇・永井崇裕・泉 庄太郎
Flavobacterium psychrophilum のための新しい分離用培地 ...... 京都府立海洋センター研究報告, 28, 33-37 (2006)

ジュタラット キティワニッチ・山本民次・橋本俊也・辻けい子・川口 修
 広島湾浮游生態系におけるリンおよび窒素の循環:数値モデルシミュレーションによる結果 ...... Journal of Oceanography, 62, 493-509 (2006)

雑録

学会誌,各種雑誌,研究集会等

県立水産海洋技術センター研究発表会要旨(2007)

県立試験研究機関合同研究開発・成果発表会,ポスター発表 

各種刊行物リスト

水産と海洋(No.5~8)

広島県立水産海洋技術センター研究報告 第1号 2006年(平成18年)3月

原著

平田 靖・若野 真・高山恵介・赤繁 悟
広島湾におけるかき抑制漁場の環境下でのマガキ稚貝の生残および成長 ...... 1   (PDFファイル_602KB)

赤繁 悟・平田 靖・高辻英之・相田 聡
養殖マガキの大量へい死と水温,降水量の関係について ...... 9  (PDFファイル 321KB)

若野 真・平田 靖・高山恵介・赤繁 悟
シートを用いた三倍体マガキ採苗技術の開発 ...... 15   (PDFファイル 356KB)

山地幹成・前川啓一
海底清掃事業の底質改善効果調査 ...... 19  (PDFファイル_280KB) 

工藤孝也 
平成16年度における太田川のアユ仔魚の流下生態 ...... 23  (PDFファイル_327KB)

永井崇裕
人工生産アユ数系統の冷水病感受性について ...... 27  (PDFファイル_242KB)

相田 聡
砂質及び砂泥底質におけるアマモZostera marina L.実生苗の生育の違い(短報) ...... 33   (PDFファイル_146KB)

安江 浩・小森健一
高濃度酸素水がかきに与える影響(短報) ...... 35  (PDFファイル_226KB)

高辻英之・村上倫哉・高山恵介
コクロディニウム・ポリクリコイデスのマガキの摂餌行動への影響(短報) ...... 39  (PDFファイル_154KB)

御堂岡あにせ・飯田悦左
希釈海水処理によるオニオコゼ仔魚の斃死軽減法(ノート) ...... 41  (PDFファイル_151KB)

抄録

村上倫哉・吉岡孝治・相田 聡・海野徹也・中川平介
広島県生野島のアマモ場に放流した人工種苗メバルの放流サイズと初期生残について ...... 日本水産学会誌, 71(3), 354-362 (2005)

赤繁 悟・平田 靖・高山恵介・空本季里恵
養殖マガキの酸素消費量および濾過水量の季節変化 ...... 日本水産学会誌, 71(5), 762-767 (2005)

平田 靖
マガキの人工採苗技術開発に関する研究 ...... 日本水産学会誌, 71(5), 725-728 (2005)

工藤孝也・山岡耕作
 マダイおよびチダイ稚魚のなわばり行動(英文) ...... Fisheries Science, 70, 241-246 (2004)

雑録

学会誌,各種雑誌,研究集会等

研究発表会要旨(2006)

県立試験研究機関合同研究開発・成果発表会,ポスター発表

各種刊行物リスト

水産と海洋(No.1~4)

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