令和3年度広島県・四川省青少年交流事業(オンライン)を開催しました!
印刷用ページを表示する掲載日2022年1月14日
広島県内の高校生と四川省の高校生が2日間にわたり,オンラインで交流を深めました。参加した高校生たちは,両県省の概要や学校紹介,派遣事業の経験者による体験談や留学生の生活などについて学び,また自分自身でも,日本や中国,広島県や四川省の文化について紹介し,お互い相手の国や自治体について理解を深め,友情をはぐくみました。
概要
主催
広島県,四川省,広島県日中親善協会
期間
2021年12月25日(土曜日),12月26日(日曜日)
13時30分~18時30分(日本時間)
方法
Web会議システム(Zoom)
参加者
広島県の高校生 9校 20名
四川省の高校生 9校 21名
スケジュール
12/25(土曜日) 13時30分~18時30分 (日本時間)
- 開会
- 主催者あいさつ (広島県国際課長,四川省人民政府外事弁公室アジア処長)
- 日程説明
- アイスブレーキング
- 広島県の概要紹介
- 広島県(代表2校)の学校紹介 (広島県立広島高等学校,広島県立尾道北高等学校)
- 青少年交流団経験者による訪問報告 (2018年広島県派遣事業参加者 買晨曦さん)
- 県内留学生の生活紹介 (県立広島大学4年 廖楚ギョクさん) ※ギョク:金へんに玉
- グループワーク (広島県参加者による日本・広島の文化紹介と意見交換)
- 翌日の案内,閉会
12/26(日曜日) 13時30分~18時30分 (日本時間)
- 開会,日程説明
- 四川省の概要紹介
- 四川省(代表2校)の学校紹介 (双流中学実験学校,宜賓市第一中学校)
※○○中学:日本の「高等学校」にあたる - 青少年交流団経験者による訪問報告
(2017年四川省派遣事業参加者 三浦充央さん,2018年参加者 神田真明さん) - 省内留学生の生活紹介 (四川大学 石田順一さん)
- グループワーク (四川省参加者による中国・四川省の文化紹介と意見交換)
- あいさつ (広島県国際課長,四川省人民政府外事弁公室アジア副処長)
- 閉会
参加した高校生の感想 (終了後アンケートから抜粋)
広島県高校生の感想
印象に残ったこと
- 中国では夜遅くまで学校でたくさん勉強をすること。
- 中国では7時30分から22時まで授業があったり、日本にはない学科専攻があることに驚いた。
- 中国の学校生活と日本の学校生活の発展と規模の違い。
- 中国でもアニメがたくさん見られていること。
- グループワークで日本の音楽について発表したが、その中で誰が好きなのか問われ、答えた後に、"I love this artist、 too!"とチャットが来て親近感がわいた。交流事業に参加していない子でそのアーティストの大ファンがおりWechatで連絡先を交換してほしいと言われ、ますますうれしくなった。
- 四川省の学生はみな勤勉で、歴史や偉人に関して興味を持っている人が多く、お国柄が明確になっていたこと。
- キャッシュレスが日本より中国の方が進んでいること。
- クリスマスイブの話をしている時に中国ではイブにリンゴをたべると聞いたこと。理由はイブとリンゴの発音が似ているからで、理由も含めておもしろいと感じた。
- グループワークで話した中国の結婚式について。伝統的な様式だと衣装や装飾全て赤色で揃えるが、最近は洋風の結婚式でウェディングドレスを着る人が多いこと。
- ジャイアントパンダの施設があること。
- 四川省高校生とグループワーク以外の時もメッセージ等で関わっていただけたこと。日本ではここまで積極的に関わる人は珍しいと思った。
- 留学生の話が最も印象に残った。私たちが当たり前だと思っていることが、四川省の人にとって珍しいことであったり、日本とは違う生活の様子や施設を知ることができ、とても面白かった。
- 実際に四川省の大学に入学した方のお話。日本の方のお話は自分にも共通点が見つけられたりするので、大変興味深かった。
中国や四川省への印象の変化について
- 中国は広くてどこも人口多いイメージだったが、地域によって多い少ないがあると感じた。
- 四川省は広島と同じくらいの都市だと思っていたが、とても栄えていたのでびっくりした。
- 中国の学生も日本の高校生と同じ様な考えを持っていて国や文化が違っても言葉が直接伝わらなくても心で通じ合えると思った。コロナが落ち着いたら絶対に四川省に行きたい。
- 四川に関しての情報が多く手に入ったことで、今までは想像もできなかった四川のイメージが具体的になった。飴細工が有名ということで、技術を守ってきた点は日本に似ているなど、私の中で日本との共通点が多くなった。
- 今まで中国に住む人の生の声を聞いたことがなく、中国に少し怖いイメージがあった。初めて話すことで、私たちと同じように趣味があって勉強に悩んだりしているんだと親近感を抱くようになった。
- 今まで、中国と日本は同じところから派生した別物だと思っていたが、似ているところが沢山有った。たとえば、古都がかなりライトアップされるところや出店が多いところは日本とは違うけど、伝統文化の担い手が減ったり欧米文化に移り変わったりしているところは日本と似ていると思った。
- 中国について悪いイメージしか持っていなかったが、中国の方々と親しく交流することができ中国とは親しく付き合っていける国であると考えるようになった。
- 中国を知る前は中国に対して偏見を持っていたが、たくさんの歴史が残っていたり、中国ならではの文化だったりなど、とても素敵な国だということがわかった。
- 中国は統計資料の値が信用できない、中国は環境問題への配慮が足りない、マナーが悪いなど他にもいろいろ中国へのマイナスな意見を多く聞いていたので、今まで中国は少し怖いところ、そして自分の安全を確信できないと思っていた。しかし、中国人と友達になってみると、そんなことない人ばかりで、連絡先を交換した友達は日本時間にあわせて12時ちょうどに私の誕生日を祝ってくれたり、文化や学校の制服、好きなお菓子や今日したことなど、いろんなことを気さくに話してくれる。ほめてくれたり、小さなことでも謝ってくれたり、すごく配慮の行き届いた子たちです。みんなと毎日話していますが、一番仲のいい子は毎日2時間弱、夜に話して、四川省で遊ぶ約束も立てています。このように中国の同年代の人たちは性格もとてもかわいらしく優しいことを知り、本当にとても驚きました。中国はマイナスな面もあるかもしれないけれど、中国人には日本人と似たような人も多くいる。中国への悪い固定観念が今ではほとんどなくなり、これを大人になり社会に出る前に経験できて本当に良かったと思う。
- イベント前は、生活面で大きな違いがあると思っていたが、実際には学校内の方が大きな違いがあった。
- 日本との共通点も多く、親近感がわいた。
- 四川省の人には日本の文化に興味がある人が多い。また、みんな意見をはっきり述べていて見習おうと思った。
- 想像以上に人口も多く、規模の大きい都市だった。
- もともとの中国に対しての印象は、パンダがいることや料理がおいしいことくらいだったが、交流した後はすごく勉強熱心なことや、意外と私たちと変わらないものが好きなことがわかり、交流前より身近に感じるようになった。
- もっと四川省のことを知りたいと思うようになった
今回の経験を今後どう生かしていくか
- 中国について学び知識を深め中国に関連のある仕事につきたい。
- 大学では中国を学び、たくさんの人とコミュニケーションを取りたい。
- 同じグループの子とWechatの連絡先を交換したので、今後も連絡を取り合っていきたい。ゆくゆくは実際に四川省に行って皆と再会したい。
- この先に多文化交流の機会があったとき、何に注目してどんな言葉でどう質問したり相手の話を聞いたら良いのかなど、糧にしていきたい。
- 自分が今日本に閉じこもって見ているものが全てではないことを常に自分に言い聞かせたいと思う。そのような点で、海外の人と付き合っていく上で、バックグラウンドをきちんと知り、積極的にコミュニケーションを取りたい。今回のイベントで中国の大学に将来留学してみたいと思ったので、高校卒業後の進路を改めて考えるよい機会になったと思う。将来中国と関わる職業に就きたい。
- 今回のイベントで攻めの姿勢と広い視野を持つことの重要性を改めて認識した。今後ともこのような交流事業に参加しながら、世界中の困難とされている問題を少しでも減らす手助けができるような人間に成長したい。
- 外国の方とお話をすることがあまりなかったので、良い経験になった。コロナ禍が終わって外国の人が来日したら、積極的に話しかけたい。
- 今回のイベントで四川省の文化について触れ、日本ではあまり見かけないものが生活の多くを占めているというところもあり、今までの自分が既成概念にとらわれ、視野が狭くなっていたことを知った。これからは、広い視野で物事を見る様にしたい。
- 海外の方々が日本のどこに興味を持っているかわかったので、今後の海外交流を行う機会があればこれを踏まえたうえで交流を行いたい。
- インターネットの情報で外国に間違ったイメージを持っている人がたくさんいると思う。今回私が直接交流してわかったことをみんなに伝えたい。また、中国以外でも知らないことがたくさんあると思うので、交流して学んでいきたい。
- 中国のことをよく知らずに悪く言う人も多いので、私は今回の経験を積極的に話して、日本に来た中国人が差別的にみられないよう、また来訪を喜んでもらえるような社会を目指したいと本当に心から思う。
- 家族や友人にイベントで得た経験を話して広島県と四川省の交流をより深めることに貢献したい。
- 国の違いなどから先入観で人を判断するのではなく、話しかけていくことで、文化館の誤解を解いたり、交流をしていきたい。
- 中国に関するニュースを見たとき、報道されるようなことだけでなく中国という国を作る人間として交流した人間を思い出したい。
- 自分の知らないことを直接聞いてみることで、意外な発見や同じところを見つけることができたので、この経験を生かして、たくさん他の交流にも参加したい。またもう少したくさん質問を用意しておいたほうがいいと感じたので、次交流会に参加するときはしっかり準備しておきたい。
- 学んだことを広めたり、自分でもっと調べたりして、より理解を深めたい。また今後の留学の参考にしたい。
四川省高校生の感想
印象に残ったこと
- 広島の学生たちによる日本文化の紹介。
- 日本にいる留学生が、「寂しいと感じた時に無駄に時を過ごすことなく、目標を持ってそれに向かって努力奮闘し、目標に近づいた時充実を感じられる」という話をされたこと。
- 中日双方の青年が質疑応答に積極的に参加できたこと。自分の興味に基づいて質問し、また回答する学生も全てにおいて正確に答えられたこと。
- やはり最後に皆とお別れをした時。我々のグループは皆お互いに連絡方法を交換した。
- (成都に留学中の日本人の)先輩の手品がカッコよく素敵だった。
- 日本は学生の素養教育を重視していて、生徒は午後4時に授業が終わった後に課外の実践活動に参加すること。これは彼らの総合的な素養レベルの向上に非常に役立っている。
- 広島に留学している四川学生の話が聞けたこと。
- 通訳の能力がすごかった。
- 異国の文化を深く理解でき、その上たくさんの良い友達と知り合えた。
- 広島の先生も学生も態度が謙遜で礼儀正しく友好的だったこと。それに私と日本の1人の学生の趣味が同じだったので、連絡方法を交換して友達になれたこと。
- 以前に相手側の国に渡航したことのある先輩たちが紹介してくれた経験や感想
日本や広島県への印象の変化について
- 広島は臨海都市の特徴が際立っている。環境が優れていて、水産業が盛んで原爆の印象を感じさせない。
- 前は広島についての理解は歴史上の出来事だけだったが、イベント後は、広島は景色がきれいで住みやすく美しい都市ということ(が加わった)。
- もともとの原子爆弾の被害を受けた地区ということから、多元的文化があり、先進的な科学技術を持ち、友好的な人々が住む所に変わった。
- もともと広島県についての認識は、第二次大戦中に原子爆弾によって破壊されたということだけだった。今こんなに発展して現代化しているなんて知らなかった。
- 以前の広島についての唯一の印象は、歴史教科書に書かれていたアメリカが原子爆弾を投下したということだった。でも今回の交流イベントを通じて、広島の高校生も我々同様にやる気に満ち幸せに生活していることを知った。
- 私は日本の学校は本当にアニメと同じかと思っていたけど、やはり少し違った。
- 日本人はとても礼儀正しい。
- 広島は美しく、学生たちは面白く、平和への願いを共有している。
- 広島は一回訪れるに値する場所だと思う。
- イベント前の広島に対する印象は、あの原子爆弾に留まっていた。しかし交流後、広島はマツダ発祥の地だと知った。日本の友人たちも中国にとても興味を持っていて、中国人に友好的だ。
- 変わったことはない。両国人民が友好的に発展し続けることを願う。
- 以前は歴史問題が原因で日本に対する印象はあまりよくなかった。しかし今回日本の学生は我々と大きく異なることはなく、更にとても謙遜で誠実で礼儀正しいと知った。
- 自分の故郷がより一層誇らしくなった。広島についてより深く理解できた。
今回の経験を今後どう生かしていくか?
- 今後の学習生活の中において、私は積極的に質問し交流討論に参加したい。
- 日本語学習に対する興味が強まった。日本語を学びたい。
- どんどん出かけて行ってこの目でいろいろな異なる文化を見てみたくなった。最も大切なこととして、寂しい時は目標を見つければ充実を感じられることを学んだ。
- 今後の人生計画、具体的な策を考えるうえで助けになった。今後日本へ旅行に行くときのため文化に対する一定の理解ができた。
- 私の日本及び民族に対する認識が変わった。学校や家で友人や家族に日本の新しい姿を伝えて、彼らの古い認識を変え、彼らに歴史を尊重することは大切だけれども、もっと重要なのは今の現状であることを教えたい。
- 見識は浅くてはいけない。国外の事を多く理解するべき。
- 偏見が減った。愛国の気持ちを私の自立したい気持ちが高まった。
- 学習と生活において自信を与えてくれた。
- もっと勉強を頑張り、もっとしっかり日本語を学びたい。
- 日本に対するステレオタイプなイメージが拭われ、自分の目で見て日本を理解したい。物事はやはり自分で見たものが正しい。
- 私は友人が1人多ければ道が1本増えると思います。たくさんの優秀な人に出会えて、もっと努力したいと思った。
- 知識が増え、度量が大きくなった。今後自ら日本を訪れて体験したい。そのために努力する。
- 見識が広がり、日本に対する印象が変わり、国際情勢に対する視野が広がった。
- 見識を広め、教科書以外の知識を理解できた。人とどのように接するかも学んだ。