広島県男女共同参画基本計画(平成15(2003)年2月策定)・環境づくり
働く場や地域社会で男女共同参画を推進するためには, 男性と女性が対等なパートナーとして様々な活動に共に参画できる条件や環境を整える必要があります。
県は, だれもが, あらゆる分野でいきいきと活躍できる社会をめざして, 次の取組を推進します。
1 働く場における男女共同参画の推進
(1)男女の均等な機会と待遇の確保に向けた雇用環境の整備 県, 市町村, 民間企業, 各種団体など様々な職場において, 男女が対等な構成員として, 個性と能力を発揮しながら働くことができるよう, 雇用環境の整備を図ります。
(2)職業生活と家庭生活が両立できる環境の整備 男女が家庭や地域社会での生活を大切にしながら, 自分の意思で働くことを選択した場合にその意思が尊重され, だれもが安心して働き続けることができるよう, 職業生活と家庭生活の両立に向けた環境の整備を図ります。
(3)多様な働き方を可能にする雇用環境の整備 男女がそれぞれのライフスタイル等に応じ, 多様で柔軟な働き方を選択でき, また, それぞれの働き方に対応できる雇用環境を整備するとともに, 育児や介護等を理由とした退職者の再就職を支援します。
(4)農林水産業及び商工業等の自営業における男女共同参画の推進 生産組織等における方針決定過程への女性の参画を促進するとともに, 生産, 経営, 家庭生活に男女が共に参画できるよう環境整備を図ります。
(5)女性の起業・経営活動に向けた環境の整備 生産や経営の主体となる女性の生産技術や経営管理能力の向上を図るとともに, 経済的な自立を促進するよう支援します。
2 地域社会活動における男女共同参画の推進
(1)政策・方針の立案及び決定過程への男女共同参画の促進
政策・方針の立案や決定過程への男女共同参画を促進するため, 県が率先して審議会等委員へ積極的に女性を登用するとともに, 様々な分野で方針の立案及び決定過程に男女が共に参画できるよう啓発を行います。
(2)地域社会活動における男女共同参画の推進 豊かで暮らしやすい地域社会を築くため, 男女が共に地域社会活動に積極的に参画し, 男女共同参画社会づくりに向けて取り組むことができるよう支援します。
(注)国は、3月31日現在(ただし、昭和60(1985)年以前は6月1日現在、平成14(2002)年は9月30日現在)
県は、6月1日現在(ただし、昭和63(1988)年以前は5月1日現在)
市町村は、4月1日現在(ただし、昭和63(1988)年以前は5月1日現在、平成(1989)年~平成6(1994)年は6月1日現在、平成14(2002)年は3月31日現在)
資料:内閣府、広島県人事室、広島県男女共同参画推進室、広島県教育委員会調べ
3 男女共同参画の推進に向けた体制の整備
(1)県の推進体制の充実等 男女共同参画社会の実現に向けて, 県が率先して男女共同参画に関する施策を総合的・効果的に推進するための体制を充実・強化します。
(2)広島県女性総合センター「エソール広島」の充実・強化 男女共同参画社会の実現をめざす中核的拠点として, 情報・研修・相談・交流等の各種事業の充実に努めるとともに, その機能強化を図ります。
(3)市町村等との連携強化・取組支援 県内各地域で男女共同参画に関する取組が推進されるよう, 市町村との連携を強化し, 情報提供や取組支援を行います。
また, 県内のNGO, NPO等が男女共同参画の推進のために実施する主体的な取組を支援します。
■エソール広島をご利用ください。
「エソール広島」では, 男女共同参画を促進するため, 情報・研修・相談・交流の4部門を柱とする各種事業が行われています。
(財)広島県女性会議 〒730-0043 広島市中区富士見町11‐6
電話:082-242-5262
http://www.essor.or.jp/