柳か丘子ども見守り隊
団体の概要
「柳か丘子ども見守り隊」は,広島県の南西部に位置する府中町の柳か丘において,柳か丘の各町内会を中心に子ども見守り活動などに取り組む防犯ボランティア団体です。
活動の契機は,平成17年5月,府中南小学校区において2件,子どもが被害者となる事件が発生し,柳か丘第1町内会役員,PTA,老人会の一部で見守り活動を行ったことからです。
その年の9月に安芸区において子どもが犠牲となる事件が発生したことから,子どもの安全に対する機運が高まり,年末まで毎日見守り活動を行いました。
その後,防犯ボランティア活動に熱心な方に協力を要請するなどして,柳か丘の各町内会で「こども見守り隊」を結成,現在では週に1回の見守り活動を継続的に行っています。
活動は基本的に町内会単位で,柳か丘第1・第2・第3・第5町内会の範囲で活動しています。
構成員は町内会,民生委員,青少年育成町民会議,保護者,府中南小学校PTA校外補導,こども見守り隊,老人会,防犯組合,地域安全推進委員,その他地域の有志など約50名で,参加年代も30歳代から70歳代までと,地域ぐるみで防犯活動などに取り組んでいます。
活動状況
具体的な活動内容は,毎週水曜日の小学生の下校時に30人から40人で見守り活動を行っています。
見守りは,府中町役場からの支給や町内会で購入したベスト,ジャンバー,帽子を着用し,のぼり旗を立てて,町内15か所において安全や防犯を喚起しています。
また,「減らそう犯罪」などの啓発運動も兼ね,集団で地域パトロールを行ったり,小,中学校通学路などにおいてあいさつ運動を行っています。
柳か丘子ども見守り隊について,柳か丘第1町内会長の兼本忠義さんから,以下のことについて,お伺いしました。
活動を始めるまでとその後の苦労
- 町内会役員は高齢者が多く,夏は暑く冬は寒い活動は体力的に辛かった。
- 下校時刻の変更の連絡に連携不足があり,下校と見守り活動のタイミングがずれることもあった。
苦労の解決方法
- 町内会役員以外に活動者を増やしたくても,仕事を持つ母親が多く,保護者には協力を得ることが難しかったので,祖父母の世代で防犯ボランティア活動に熱心な方に協力を要請し,「こども見守り隊」を結成,後に民生委員や町民会議も加わり,増員することができた。
取組の工夫・配慮事項
- ボランティア活動であるので無報酬となるが,ねぎらいの意味を込めて町内会の費用から見守り活動に参加してくれた人に,その都度ペットボトルのお茶を渡している。
活動を通じてよかったこと・活動の効果
- 下校時より早めに配置につくため,子どもが帰るまでの間は見守り隊員同士で情報交換ができ,町内会活動への理解が深められた。
- 地域の子どもと仲良くなれて楽しい。
今後の取組上の課題
- 不審者情報への対応
- 連絡系統の明確化
今後の展望等
- 見守り隊に気軽に参加してくれる保護者が増えてきた。
- 組織だからやるのではなく,自主的に見守る人が増えると良い。
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柳か丘第1町内会長の兼本忠義さん |
町内会を中心とした活動者のみなさん |
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下校時の見守り活動 |
下校時の見守り活動 |
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あいさつ運動 |
あいさつ運動 |