ハクセンシオマネキ
ハクセンシオマネキ Uca lectea 県レッドデータブック:準絶滅危惧、環境省レッドリスト:絶滅危惧II類
特徴
甲羅の幅が2~3cmくらいの横長のカニです。オスは片方のハサミが大きくて白いので、よく目立ちます。オスはそのハサミを振り上げて求愛し、その行動がシオマネキの名前の由来になっています。
オス |
メス |
よく見かけるところ
河口域の満潮線付近の砂泥質または礫のある砂浜で、地盤のやや固いところによくみられます。干潟に穴を掘って生息しています。
ハクセンシオマネキの生息環境(写真は太田川放水路)
現状
県内では、沿岸部や島しょ部に分布しています。
海岸には道路整備などにともなって護岸が造成されるため、満潮のときに砂浜が見えなくなる干潟が増えています。そのため、干潟の高潮域に生息するハクセンシオマネキのような生きものの生息場所が少なくなっています。
人が近づくと巣穴のなかに隠れてしまいますが、しばらくじっとしていると再び外に出てきて活動し始め、観察することができます 。
目撃したら情報をお寄せください
絶滅のおそれのある野生生物は,個体数が少なく,生息・生育状況が明らかにされていないものが多いため,皆様からの情報提供が状況の把握に大変役立ちます。見つけたら,確認のために個体の写真を添えて位置情報などをお寄せください。
皆様から頂いた情報は,絶滅危惧種の現状把握や生物多様性の保全対策を検討するためのデータの一つとして活用
※情報の重複を避けるために、どちらか片方へ入力してください。
※生き物を見つけに野外に出かけるときはケガのないように気を付けましょう。
※生き物をむやみに採取することは慎みましょう。中には法令で採取が規制されているものもあります。