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令和6年度臓器移植等推進功労者知事感謝状贈呈式を行いました

印刷用ページを表示する掲載日2024年10月29日

要旨

臓器移植及び造血幹細胞移植の推進や普及啓発についての功績が顕著である者(団体)に対して感謝状を贈呈し、その労苦に報いるとともに、移植医療関係者の士気の高揚を図ることにより、移植医療のより一層の推進を図る。

贈呈日

令和6年10月25日(金曜日)

贈呈者(敬称略)

 

令和6年度臓器移植等推進功労者(個人)

区分

氏 名

職 種

選 考 理 由 等

臓器提供協力

福戸 敦彦

医師

〇 平成22年に広島大学眼科に入局後、角膜の提供があった際には、その摘出を行う献眼協力医として活動し、平成30年から2年間は、カリフォルニア大学デービス校に留学し、角膜の創傷治癒に関する研究を行った。令和3年5月からの3年は広島大学病院眼科で年間50件を超える角膜移植を執刀する等、ひろしまドナーバンクと連携し、広島県内での献眼に関する啓発活動や角膜の管理・斡旋を行った。

〇 令和4年からは、日本臨床眼科学会でアイバンクセッションのインストラクターとして強角膜片直接採取法を指導しており、科研費や民間の研究費を獲得し、角膜の線維化・混濁を抑制する新規治療薬を探索する基礎研究も行っている。

〇 また、角膜移植関連の学会に積極的に参加して移植医療に関する見識を深めるとともに、角膜移植の術後成績や合併症に関して学会発表を積極的に行うなど、県内の角膜移植医療の発展に多大な貢献をしているといえる。

清水 誠一 医師

〇  平成17年の大分医科大学医学部を卒業し、広島大学病院で研修医として修練した後、外科学第二教室に入局し、手術・周術期管理を中心とした、外科医としての基礎的なトレーニングを開始した。平成23年に広島大学に戻ってからは、肝臓移植における自然免疫系に関する研究を行い、博士号を取得した。大学院時代の研究のうち、「自然免疫の一塩基多型が移植成績に影響を及ぼす」という研究結果は高く評価され、日本移植学会賞を授与された。

〇  平成30年からは、小児肝臓移植のメッカである国立成育医療研究センターにおいて、小児特有の疾患、肝移植の手術手技、術後管理の習得に努めた。在籍していた5年7カ月の間に約300症例の小児肝臓移植、15例の腎臓移植、4例の小腸移植を経験し、ES細胞由来の肝細胞移植にも従事した。広島大学病院に帰院後、肝臓・腎臓・膵臓移植手術における、術前診断・管理、手術、術後管理まで、中心的なメンバーとして現在も活躍している。

〇 以上のように、広島大学病院で施行されている成人患者に対する臓器移植医療に関与するのみならず、小児患者に対する移植医療にも精通する次代を担う移植外科医師として、安全で治療効果の高い移植医療の提供に尽力するとともに、後進の指導ならびに院内移植コーディネーターの育成にも貢献してきたことから、県内における臓器移植医療に多大なる貢献をしているといえる。

造血幹細胞移植推進活動 下村 麻衣子 医師

〇  平成27年から、小児科医師として広島大学病院小児科に勤務し、小児血液腫瘍疾患の診療と研究に従事している。広島大学病院小児科では約200例の造血幹細胞移植を実施しているなかで、年間5~10例程度は主治医として移植を実施しており、その多くの症例に関わってきた。

〇 平成27年から現在にかけては、財団法人骨髄移植推進財団の調整医師として骨髄バンクのドナーコーディネートに従事している。

〇 また、令和3年には、日本小児がん研究グループ(JCCG)の造血細胞移植・免疫細胞治療委員会、長期フォローアップ委員会に属し、小児期移植患者の長期フォローアップや、移行期医療のためフォローアップ体制構築のための活動・研究を行っていることから、県内における造血幹細胞移植の推進に多大な貢献をしているといえる。

普及啓発活動

渡部 朋子

○ 平成4年、子どもたちの通っていた幼稚園の保護者に骨髄バンク設立の嘆願署名をお願いされたとき、「骨髄移植すれば、白血病は治るんだ」と心底驚いた。それから署名活動に参加し、自分の言葉で語るという努力をし、署名を集め続けた。その結果、志を同じくする仲間とともに市民グループ「ひろしま骨髄バンク支援連絡会」を立ち上げることができた。

〇 市民グループ(ひろしま骨髄バンク支援連絡会)では、当事者である白血病の患者家族の会の方々とも連携して、活動を開始した。「命のボランティア=ドナー」を募る業務にボランティアとして数十年に携わり、幹事を務めた。自身もドナー登録し、その後平成11年5月に「ひろしま骨髄バンク支援連絡会」がNPO法人化された際には、副会長を務めた。平成15年に財団法人骨髄移植推進財団の説明員となる。平成16年にNPO法人を清算し、現在の(公財)ひろしまドナーバンクに事業を継承し評議員となった。

○ 平成10年6月、比治山大学短期大学部「ボランティアワーク」講座が始まり、比治山大学教授より「ひろしま骨髄バンク支援連絡会のボランタリーな活動を学生に紹介してほしい」と依頼され、非常勤講師を引き受ける。第1回から現在までの27年間、「命のボランティア」を題して骨髄バンクの啓発、ドナー登録の意義と熱意を込めて語り、ドナー登録への呼びかけを行っていることから、県民意識の向上に顕著な功績があったといえる。

 

 

贈呈式の様子

記念写真

贈呈要領・贈呈基準

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