黄色ブドウ球菌による食中毒予防
印刷用ページを表示する掲載日2013年10月10日
黄色ブドウ球菌による食中毒を防ぎましょう
黄色ブドウ球菌による食中毒は,ほぼ年間を通じて発生していますが,夏場には特に発生が多くなります。
おむすびやお弁当を作る時には,予防のポイントをしっかり守って食中毒を防ぎましょう。
<黄色ブドウ球菌>
<菌の特徴>
黄色ブドウ球菌は,自然界に広く分布しており,健康な人の皮膚やのどなどにも存在します。
とくに調理する人の手や指に傷や湿疹があり,傷口が化膿している場合には,この菌がたくさん付着しています。
黄色ブドウ球菌による食中毒は,菌そのものを食べることによって起こるのではなく,食品の中で増殖した菌が
産生する毒素(エンテロトキシン)によって起こります。
しかも,この毒素は熱に強く,加熱しても壊れません。
この菌が食品中で増えて毒素を作ってしまうと,毒素は100℃30分の加熱でも分解されません。
<原因食品>
・ おにぎり,弁当,餅などの穀類やその加工品
・ シュークリームなどの生菓子 (調理加工時に素手で取扱うものに多い)
<主な症状>
・ 嘔気,嘔吐が激しいのが特徴(5~10回以上)
・ 腹痛
・ 下痢
・ 発熱はほとんどみられず,死亡に至ることはめったにありません
<潜伏期間>
平均2~3時間(1~6時間がほとんど)
<予防のポイント>
- 手をこまめに洗いましょう
- 手に傷があったり手荒れがひどいときは,食品に直接ふれないようにしましょう。
- 食品は低温で保存しましょう。
- 調理後は早く食べましょう。