容器包装詰低酸性食品等に関するボツリヌス食中毒予防対策について
平成24年3月に,気密性のある容器包装詰めの要冷蔵食品が原因と疑われるボツリヌス食中毒が発生しました。
ボツリヌス食中毒とは
■ ボツリヌス菌は土壌や海,湖,川などの泥の中に分布しています。
■ 真空包装食品,びん詰,缶詰など,酸素が含まれていない食品中で増殖し,毒性の強い神経毒をつ くります。
■ 潜伏時間(発症までの時間)は,12~36時間。
吐き気,嘔吐や視覚異常,言語障害,嚥下困難などの神経症状が現れるのが特徴です。
呼吸困難など重い症状を引き起こすことがあります。
容器包装詰低酸性食品等に関するボツリヌス食中毒対策について
容器包装詰低酸性食品とは
容器包装に密封した常温流通食品のうち,pHが4.6を超え,かつ,水分活性が0.94を超えるものであって,120℃4分間に満たない条件で殺菌を行ったもの。
※水分活性:食品中で微生物が利用できる水の指標。この数値が低いほど増殖が抑えられ,ボツリヌス菌は0.94以下では増殖しない。
予防対策
~食品事業者の方へ~
■ 中心部の温度を120℃で4分間加熱する方法またはこれと同等以上の効力を有する方法で殺菌してください。
■ 冷蔵(10℃以下)保存を徹底してください。
「要冷蔵」の表示は商品の表側に分かりやすく! 要冷蔵食品であることが消費者の方に明確に分かるように,容器包装の表面に冷蔵を要する食品である旨の文字を分かりやすい大きさ(概ね20ポイント以上)で,色彩,場所等を工夫して表示しましょう。 |
~消費者の方へ~
■ 「要冷蔵」と表示された食品の冷蔵保存を徹底してください。
■ 真空パックや缶詰が膨張しているときは食べないでください。
ダウンロード
- 食品事業者向けリーフレット (PDFファイル)(361KB)
- 消費者向けリーフレット (PDFファイル)(336KB)
- 厚生労働省等通知「容器包装詰低酸性食品に関するボツリヌス食中毒対策について(H24.8.2) (PDFファイル)(309KB)」
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