平成25年度広島県献血推進計画の策定
安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律(昭和31年法律第160号)第10条第4項に基づき,次のとおり平成25年度の献血の推進に関する計画を策定しました。
第1節 平成25年度に献血により確保すべき血液の目標量
県は,平成25年度に49,706Lの血液を献血により確保する努めがある。
この目標を達成するためには,128,321人の献血が必要である。
献血者数(人) | 献血ルーム(人) | 移動献血車(人) | 血液の目標量(L) | ||||
本通1 | 本通2 | 福山 | |||||
全血献血 | 200mL献血 | 3,428 | 590 | 250 | 228 | 2,360 | 686 |
400mL献血 | 80,310 | 10,780 | 4,780 | 1,295 | 63,455 | 32,124 | |
成分献血 | 血漿成分献血 | 10,783 | 6,333 | 2,520 | 1,930 | - | 3,376 |
血小板成分献血 | 33,800 | 21,120 | 9,300 | 3,380 | - | 13,520 | |
計 | 128,321 | 38,823 | 16,850 | 6,833 | 65,815 | 49,706 |
第2節 前節の目標量を確保するために実施する事業
県は,血液製剤の国内自給を確保することを基本とし,将来的に安定した供給が行える体制を維持するため国が実施する「献血推進2014」に呼応して,市町及び採血事業者など関係者の協力を得て,広く県民に献血や血液製剤に関する理解と献血への協力を求め,より多くの県民から献血への参加を得るため,次の事業を実施する。
1 献血に関する普及啓発活動の実施
(1)「愛の血液助け合い運動」などの実施
○ 県は,献血量を確保しやすくなるとともに,感染症のリスクを低減させるなどの利点がある400mL献血と成分献血の推進及び普及を図るため,各関係団体と協力し,次の期間中にキャンペーンを実施する。期間中には,ポスター,チラシなどの作成・配布やテレビ,ラジオ,県広報誌,県ホームページ等各種メディアによる広報活動を行う。
・7月1日~7月31日 「愛の血液助け合い運動」
・1月1日~2月28日 「はたちの献血キャンペーン」
○ 広島県赤十字血液センター(以下「センター」という。)など各関係団体が実施するイベントやキャンペーンについて,県民への広報活動など,積極的に協力する。
(2)広島県献血推進大会(献血感謝のつどい)の開催等
県は,医療に必要な血液を献血によって確保する体制を充実させるため,7月に献血感謝のつどいを開催し,県民運動としての献血推進を図る。
また,献血推進に功労のあった団体などに対し表彰を行うとともに,広島県献血推進ポスター募集の入賞者に対して表彰を行う。
(3)広島県献血推進協議会の開催
血液事業の適正な運営を推進するため,各関係団体の代表が参加する広島県献血推進協議会を開催し,翌年度の広島県献血推進計画をはじめ,献血思想の普及啓発,健全な血液需給の促進,献血組織の育成などについて検討する。
(4)若年層の献血への理解を深めるための普及啓発
<若年層一般対象>
○ センターなど各関係団体が実施する体験学習会やボランティア活動などに積極的に協力する。
○ 国が作成した献血推進キャラクター及びセンターのキャラクターを活用した広報活動を実施する。
○ 卒業式や各種イベント,免許センターにおける自動車運転免許の更新など若者が集まる機会や自動車,バイク,コンピューターなど,若者の関心が高い分野で献血のPRが実施できるよう,調査及び働きかけを行う。
○ 献血啓発,促進に係るグッズの作成に際しては,単なるパンフレットや文房具に限らず,若者が好む表現や物品を検討する。
<高校生対象>
○ 200mL献血については,将来の献血基盤となる高校生など若年層の初回献血を中心に推進するものとし,教育委員会とも連携しつつ,献血や血液製剤に関する理解を促す資材を作成,配布するとともに,センターと協力して,血液及び献血についての正しい知識の普及啓発を行う。
<中・高生対象>
○ 県内の中・高校生を中心にセンターが行う「献血セミナー」について,教育委員会とも連携しその普及に努める。
○ 献血への関心を高めるため,献血の普及啓発用ポスターの図案を募集する。
<小学生対象>
○ 幼い時期から献血に関する知識を持たせるため,小学生向けに血液センターの見学会や出張講座などを行い,献血に触れる機会を積極的に設ける。
(5)集団献血の推進
センターにおける献血推進活動の展開に際し,センターと連携して職域団体,学校等における献血の推進を図るための呼びかけを行う。
(6)複数回献血者対策
○ 献血者に対して次回の献血を促す資材の作成,配布等,複数回献血への呼びかけを行う。
○ 血色素量不足で献血できなかった方に対して,健康管理や食事に関する啓発など次回献血を促すサービスの提供を図る。
2 献血推進組織の育成に関する事項
(1)市町献血推進担当者会議などの開催
県は,10月に「市町献血推進担当者会議」を開催するなど,市町や献血推進協力団体などの担当者との意見交換を積極的に行い,地域における献血推進活動のさらなる活性化を図る。
移動献血計画の策定に際しては,詳細な情報収集に努め,より多数の参加者が得られるよう取り組む。
(2)献血推進組織の活動支援
本県では,市町献血推進協議会が中心となって,地域における献血推進活動を積極的に行っている。
県は,市町献血推進協議会と協力して,県内各地域で開催されている行事と連動した献血のイベントを啓発資材の提供等を通じて積極的に支援し,職域を含む献血推進組織の新規拡大と献血の普及啓発を行う。
また,移動献血の日程の周知に際して,市町広報誌やホームページへの掲載の要請や,地域組織内での周知活動に使用するチラシ作成などの支援を行う。
3 血液製剤の在庫水準の常時把握と不足時の的確な対応
県はセンターと連携し,赤血球製剤等の在庫水準を常時把握し,在庫が不足する場合又は不足が予測される場合には,早急に必要な対策を講じる。 赤血球製剤等の在庫不足が予想されるなど緊急の場合には,職域団体,学校等へ献血への協力要請を行う。
4 災害時などにおける献血の確保に関する事項
県は,災害時などにおける血液需要状況を踏まえ,継続的に安定供給が確保されるよう必要な措置を講じる。