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令和5年度研究発表会を開催いたしました

印刷用ページを表示する掲載日2023年12月19日

Hiroshima Carbon Circular Forum@CLiP HIROSHIMA

Hccpロゴ
令和5年11月22日、広島県カーボンリサイクル関連技術開発支援補助金の令和4年度・5年度の採択者による研究進捗・成果を発表するイベント「Hiroshima Carbon Circular Forum」を開催いたしました。

当日は会場、オンライン合わせて100者を超える皆さまに参加いただきました。
全体イメージ
「Hiroshima Carbon Circular Forum」は3部構成で、第1部では、パネルディスカッションとして採択研究者及び採択研究者と連携して共同で研究を進める県内事業者にもご登壇いただき、最先端のカーボンリサイクル技術紹介、将来的に事業へどのように活用していくのかといったビジョンなどを熱く語っていただきました。
パネルディスカッション
アヲハタ株式会社様はフルーツ栽培におけるCO2活用の課題を持っておられ、今回アンヴァール株式会社及びSyncMOF株式会社の技術を用いてイチゴの生産性向上にチャレンジされます。またツネイシカムテックス株式会社様は廃棄物焼却処理時に排出される大量のCO2を用いた微細藻類培養とそこから有用な油脂を得る試みにプラチナバイオ株式会社様との協力で取り組まれます。
両社それぞれ固有の課題をお持ちでしたが、県が紹介を行った研究者と共同で解決に向けてスタートを切られました。
第2部では採択研究者18者により、研究の成果と将来の社会実装イメージをご発表いただきました。
CO2を効率よく回収する技術、回収したCO2を活用して鉱物や化学品を製造する技術、また化学品製造に不可欠な水素の高効率生成技術など幅広いテーマの研究者より、思い描く将来像を示されました。
ピッチ
第3部は会場参加の方によるポスター・交流会を行い、研究採択者と参加者が直接お話いただき、今後の連携に向けた接点を作っていただくなど、活発な交流が行われました。
微細藻類やコンクリートなどの実物展示も有り、来場者は研究者と率直な意見を交わしながら展示物を見て触って、炭素循環社会が実現する未来を体験されました。
ポスター・交流会
参加された方からは「カーボンリサイクル技術にどのように企業が関わっていっているのかを知ることができた」、「技術連携や事業化について具体的に検討していきたい」といったコメントをいただくとともに、その反響の大きさにカーボンリサイクル技術への高い期待を再認識いたしました。

今後も県内でのカーボンリサイクルに係る研究開発・実証事業の数を増加させることを通じ、カーボンリサイクル関連技術の社会実装を推進してまいります。

気になる研究やCO2活用に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
集合写真

【開催概要】

第1部 パネルディスカッション
登壇者
(1)プラチナバイオ株式会社 CEO 奥原 啓輔氏
 令和5年度区分3 採択
 「微細藻類ナンノクロロプシスの屋外培養を見据えたラボスケールでの培養条件の検討」
(2)ツネイシカムテックス株式会社 グループ新規事業・SX/GX/DX/BCP推進室 部長 紫牟田和隆氏
 令和5年度 区分3 プラチナバイオ連携先
(3)アンヴァール株式会社 代表取締役社長 櫻井 重利氏
 令和5年度区分3 採択
 「CO2回収とCO2による農作物生産量向上」
(4)SyncMOF株式会社 代表取締役 畠岡 潤一氏
 令和5年度 区分3 アンヴァール共同研究者
(5)アヲハタ株式会社 経営本部総務部総務グループ 宇都宮 勝博氏
 令和5年度 区分3 アンヴァール連携先

モデレーター
株式会社リバネス 代表取締役社長COO 高橋 修一郎氏

第2部 成果発表ピッチ
登壇者

HCCP令和4年度採択者ピッチ

区分 採択者 研究内容
研究単独型

広島大学

助教 津野地 直

カーボンリサイクル普及のための省エネ型材料の開発

広島大学

客員教授 太田 啓之

油脂高生産藻ナンノクロロプシスによる有用脂質生産

広島大学

助教 金 佑勁

カーボンリサイクルを目指した金属粉体燃焼技術
研究者提案型 (株)ガルデリア 工場等廃棄物を利用した藻類によるCO2固定培養とその活用

広島商船高等専門学校

准教授 大沼 みお

油脂精算微細藻類の水中屋外培養に関する実証実験
県内企業課題解決型 大成建設(株) 製紙の工程で生じる炭酸カルシウムの活用
(株)ロータス・サーマル・ソリューション 環境配慮型コンクリート「CO2-Suicom」の炭酸化工程に必要な流体力学的解決法

広島大学

准教授 宮岡 祐樹

低温排熱を利用した熱化学水素製造

 

HCCP令和5年度採択者ピッチ

 
区分 採択者 研究内容
研究単独型

広島大学

助教 長澤 寛規

大気圧プラズマを用いたシリカ前駆体のin-situ重合による高CO2選択透過膜の開発

広島大学

准教授 藤江 誠

微細藻類ナンノクロロプシスを用いたカーボンリサイクルによる脂質生産技術の構築

広島大学

教授 中井 智司

自動車工場から廃棄される未利用窒素、リン資源の藻類培養に利用可能な形態への変換と藻類バイオマスの生産ポテンシャルの評価

呉工業高等専門学校

教授 及川 栄作

新規の水素生成電極によるCO2固定菌と発電菌を応用した減肥料水耕栽培技術の開発
研究者提案型

東北大学

教授 佐野 大輔

微生物燃料電池を用いたネットゼロ・カーボンエミッション下水処理の実現

石川県立大学

講師 馬場 保徳

自立運転可能なルーメンハイブリッド型メタン発酵システムによる植物バイオマスからのエネルギー生産
〜化石燃料に依存しないバイオガスからのCO2分離回収技術の開発〜

徳島文理大学

教授 梶山 博司

​微細藻類の2段階高速培養装置の実用化研究
県内企業課題解決型

神戸学院大学

教授 稲垣 冬彦

広島県内CO2循環を目指した、CO2選択的回収剤による溶鉱炉排ガス中のCO2の効率的回収
(三井金属鉱業(株)の課題解決)
出光興産(株) コンクリートスラッジを用いた炭酸塩化反応の高度化
(中国高圧コンクリート工業(株)の課題解決)
(株)ノベルジェン マガキ-微細藻類複合養殖システムの開発
(クニヒロ(株)の課題解決)
プラチナバイオ(株) 微細藻類ナンノクロロプシスの屋外培養を見据えたラボスケールでの培養条件の検討
(ツネイシカムテックス(株)の課題解決)
(株)TOWING 農業分野の脱炭素と減化学肥料を実現する高機能バイオ炭の実装
((株)サタケの課題解決)
アンヴァール(株)

CO2回収とCO2による農作物生産量向上
(アヲハタ(株)の課題解決)

 

第3部 ポスター・交流会

開催日時:令和5年11月22日(水曜日) 13時00分~17時00分
開催方法:会場・オンライン
開催場所:CLiP HIROSHIMA
参加費用:無料

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