ウッドデザイン賞2021受賞作品について
「ウッドデザイン賞」は,木の良さや価値を再発見させる製品や取組について,特に優れたものを消費者目線で評価し,表彰する顕彰制度で2015年に始まりました。今年の「ウッドデザイン賞2021」では全国から433点の応募があり,191点が受賞しました。広島県からは2点の作品が受賞しました。以下,県内の受賞作品を紹介します。
県内受賞作品の紹介
CLTブロックを活用した低環境負荷低温乾燥施設の開発:有限会社一場木工所(三次市)・広島県立総合技術研究所 林業技術センター・株式会社河本組 ソーシャルデザイン部門
CLT端材を活用した低環境負荷低温乾燥施設を開発しました。天然乾燥の短所である短納期難や長期間の置場の確保難を解決し,広葉樹や地域材など小ロットの乾燥ができる施設を目指します。人工乾燥ほど温度を上げないことで,材質感の変化を緩和しながら時間短縮を図っており,小ロットや場所を選ばない小規模事業者を想定しています。
KABU:土井木工株式会社(広島県)・ピークスタジオ一級建築士事務所 (神奈川県)・特定非営利活動法人 キッズNPO(廿日市市) ハートフルデザイン部門
座ることの原風景を切り株を用いて再現した、子どものためのイスです。子どもが手をふれ、傷をつけ、年輪を数えながら、愛着を持って使ってほしいと、杉の柔らかさを生かす切り株を座面に採用しています。脚および背もたれはタモ材とし、針葉樹と広葉樹を適材適所に使用しています。
※他県や過去の受賞作品をご覧になるにはこちら → ウッドデザイン賞HP(外部サイトへのリンク)