相生橋(あいおいばし)
印刷用ページを表示する掲載日2024年7月31日
ヒロシマの悲しみを知る橋は世界平和のランドマーク
広島の歴史を語る上で,避けて通ることのできない橋である相生橋。
昭和7年,従来の電車専用橋を架け替えた相生橋は,昭和9年に橋の中央部分から,慈仙寺(じせんじ)の鼻(現在の平和記念公園北端部)へ橋桁を伸ばし,全国でも珍しいユニークなT字型となった。また,そのすぐ南側には,明治11年に架けられた木造の東西2つの相生橋があり,それが取り払われるまでの間,相生橋はH字型を構成し,特徴的な景観を形づくっていた。
あの忌まわしき先の大戦では,この橋を目標に原爆投下したともいわれており,そのすさまじい衝撃波により,橋桁は変形し,北側の高欄は川に落ち,歩道の一部が持ち上がるほどであった。
それでもしばらくの間は,被爆した橋の復旧工事をして使用していたが,老朽化が進んだため昭和58年に新しく架け替えられ,被爆の痕跡は橋詰めに保存された親柱と,広島平和記念資料館に展示される爆風で変形した橋桁の一部を残すのみとなった。
現在の橋は,平和記念公園や原爆ドーム等周辺の環境との調和を図り,高欄や親柱には御影石が使用されている。
位置図
アクセス情報
電車
- JR広島駅より,広島電鉄路面電車2番線または6番線にて「原爆ドーム前」電停下車,徒歩約100m