旭橋(あさひばし)
印刷用ページを表示する掲載日2024年7月31日
諸元
路線 | 一般国道2号 |
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所在地 | 広島市西区南観音~広島市西区庚午北(太田川放水路) |
完成 | 昭和35年3月21日(供用開始) |
橋長 | 287.0m |
最大支間長 | 102.0m |
設計荷重 | 1等橋 TL-20 |
上部工形式 | 3径間鋼ローゼ橋 |
アーチライズ | 15.0m |
有効幅員 | 17.5m |
車道幅員 | 11.3m |
歩道幅員 | 6.2m |
管理者 | 国土交通省 |
広島の西の玄関を彩る3連アーチ
旭橋は,広島市を南流する太田川の放水路開削工事に伴い,木造旧橋の架け替えと,自動車交通の増加著しい国道2号の橋梁整備を目的に新設された。
架橋地点は,広島市中心部へ至る「西の玄関」にあたるため,構造的にはもちろんのこと,美観的にも検討がなされた結果,3径間鋼ローゼ橋が採用された。
上部工では,従来の慣習であった主構造部の補剛材を外面に設けず,アーチ部・桁部ともにボックス構造の内側に配置し,骨組部材も溶接による一体構造の部材とするなど,当時としては斬新な構造としたことで,凹凸感の少ないスッキリとした外観を実現している。
下部工では,広島市内特有のデルタ地帯であり,約30mの深さまでは橋脚基礎地盤として不適当であったことから,検討の結果,中四国地方の直轄工事では初めてとなる,ニューマチックケーソンを採用した。
美観的要素には細部にまでこだわった橋梁であり,橋脚躯体の構造や塗装,付属施設に至るまで,これまでにない豪華な佇まいとなった旭橋は,鋼ローゼ道路橋としては建設当時世界最大級の偉容を誇り,広島の西の一角を華やかに彩る存在であったのである。
受賞履歴
- 昭和34年度全建賞(道路部門)
位置図
アクセス情報
バス
- JR広島駅より広電バスにて,3号線観音マリーナホップ行き「旭橋入口」バス停下車,徒歩500m
お車
- 山陽自動車道広島ICより,約12km,約25分