願橋(ねがいばし)
諸元
路線 | 三次市道(上原願万地線) |
---|---|
所在地 | 三次市三次町(馬洗川) |
完成 | 平成24年8月11日(供用開始) |
橋長 | 181.0m |
最大支間長 | 91.55m |
設計荷重 | B活荷重 |
上部工形式 | PC2径間連続エクストラドーズド橋 |
塔の高さ | 40.0m |
有効幅員 | 15.0m |
車道幅員 | 6.0m |
歩道幅員 | 8.0m |
管理者 | 三次市 |
三次市の発展を願って架けられた橋
エクストラドーズド橋は,従来の斜張橋と桁橋の中間的な構造特性を持つ橋であり,主塔から張り巡らされたケーブルによって桁を吊る外観は斜張橋に似ているが,プレストレストコンクリート橋の形式のひとつであるため,構造的には桁橋に近い性質を持っている。
この形式が世界で初めて架けられたのは平成6年のことであり,まだ世界でも施工実績が少ない中,願橋は,広島県内で初めて架けられるエクストラドーズド橋となったのである。
三次市は,複数の河川が複雑に入り組んでいることから,橋は生活インフラとして重要な役割を果たしており,中心部から馬洗川を挟んだ南北地域を結ぶ幹線道路の一部として,願橋は架けられた。
橋の架設は,河川のほぼ中央に建設された高さ20mほどの主塔から,両岸の橋台に向けて桁を伸ばしていく張出し工法によって行われたが,過去の災害時の出水を考慮して,洪水により想定される水位以上で施工が行なえるよう,張出し部の移動作業車には低床型を導入した。
また,中間支点横桁部は,コンクリート部材厚さが5mにもなるため,コンクリートの発熱によるひび割れを抑制するため,コンクリート打設時にパイプクーリングにより表面と内部の温度差を低減する対策を行なった。
三次市の橋は,昔から一文字の名前が付けられることが多いが,「願橋」は一般公募666件のうち117件と圧倒的に多く,三次市の発展を「願う」市民の思いが込められた橋となったのである。
位置図
アクセス情報
バス
- JR芸備線三次駅より,市街地循環バスにて「市立図書館前」バス停下車,徒歩約200m
お車
- 中国縦貫自動車道三次ICより,約2km,約4分