平羅橋(へいらばし)
印刷用ページを表示する掲載日2024年7月31日
諸元
路線 | 大崎下島広域農道 |
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所在地 | 呉市豊町(大崎下島~平羅島)(牛渡瀬戸) |
完成 | 平成7年8月1日 |
橋長 | 98.5m |
最大支間長 | 97.9m |
設計荷重 | 1等橋 TL-20 |
上部工形式 | 単径間PC片吊り斜張橋 |
塔の高さ | 45.0m |
有効幅員 | 8.0m |
車道幅員 | 5.5m |
歩道幅員 | 1.5m |
桁下高さ(航路) | 4.5m~5.6m |
管理者 | 呉市 |
小さくともキラリと光る平羅橋
平羅橋は,広島県の「大崎下島地区広域営農団地農道整備事業」により架設した橋であり,安芸灘諸島連絡架橋としては,本州より数えて5番目の橋となる,通称「安芸灘5号橋」である。
完成している安芸灘7橋のうちでは最も小さい,橋長98.5mであり,唯一のコンクリート橋である。
架橋地点の牛渡瀬戸は,航行船舶が漁業などの小型船に限られ,桁下高さは5m程度と低く設定されたため海面が近く,波浪による塩分の付着によって鋼橋では再塗装費用増大の懸念があった。
このため,経済性・施工性や供用後の維持管理面で有利なPC斜張橋を採用することとし,平羅島側の主塔から張出架設とする条件のもと,現場打ちとプレキャストの比較を行なった結果,我が国の斜張橋では初めてとなるプレキャストブロック工法が採用された。
施工では,桁部材をプレキャスト化したことによる確実な品質管理と,製作・架設の並行作業による工程の効率化,架設時の斜材ケーブルの緊張力管理を効率的かつ迅速に行うため,各種データの自動集中管理を行なうなど,工夫を凝らした。
この結果,良好な架設精度と大幅な工期短縮を実現し,今後の斜張橋におけるプレキャストブロック工法に,大きな可能性を広げるものとなった。
位置図
アクセス情報
お車
- 東広島呉自動車道阿賀ICより,安芸灘大橋有料道路経由,約34km,約70分