広島大橋(ひろしまおおはし)
印刷用ページを表示する掲載日2015年3月11日
諸元
路線 | 一般国道31号(広島呉道路) |
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所在地 | 広島市南区仁保沖町~安芸郡坂町 |
完成 | 昭和49年5月29日(供用開始) |
橋長 | 1020.0m |
最大支間長 | 150.0m |
設計荷重 | 1等橋 TL-20 |
上部工形式 | 3径間連続鋼箱桁橋 |
最大桁高 | 6.3m |
有効幅員 | 17.0m |
車道幅員 | 14.0m |
桁下高さ(航路) | 30.0m |
塗装色 | オイスターホワイト |
管理者 | 西日本高速道路株式会社 |
海底軟弱地盤に挑んだ最長渡海橋
広島大橋は,交通量の増加が激しい国道31号のバイパスとして建設される,広島呉道路の起点側に位置し,広島湾の奥部を跨ぐ全長1020mの橋であり,渡海橋としては建設当時我が国最長となるものであった。
このうち,主橋梁部である3径間連続鋼床版箱桁橋は,航路幅確保のため中央径間150mとし,これも桁橋としては建設当時の国内記録となるものである。
架橋地点周辺は,広島特産の牡蠣や海苔の養殖が盛んな海域であり,航行船舶が比較的多く長期にわたる航路の全面閉鎖が出来ない状況であった。
また,地質調査の結果,水深約15m,海底地盤はN値ゼロの軟弱層が平均15mの厚さで堆積していたことから,下部工では,当時世界最大の2000t吊フローティングクレーン船を使用し,陸上で組み立てたオープンケーソンを一気に基礎地盤に据え付ける「吊りこみ工法」を我が国で初めて採用した。
上部工については,1000mを超える橋桁に対して,22分割で製作した大ブロックを順次FC船で一括架設したほか,長大な渡海橋かつ高速道路橋でもあることから,耐久性確保のため厚膜形無機質ジンクリッチペイントを我が国で初めて採用した。
受賞履歴
- 昭和48年度 土木学会 田中賞(作品部門)
位置図
アクセス情報
お車
- 広島高速2号線仁保ランプより,仁保JCT経由,約1km,約1分