入江大橋(いりえおおはし)
印刷用ページを表示する掲載日2024年7月31日
2つの橋に隠された意外な真実とは
入江大橋の架かる福山内港は,江戸時代に福山城築城の際に,外濠と海を直結させるために開削され,それまで陸続きだった場所が,人間の手によって海となった場所である。(音戸大橋に似ている?)
この周辺は,昭和30年代から重工業地帯化されはじめ,これら工場群や外貿埠頭を国道2号や山陽本線などと結ぶため,内港を跨ぐ入江大橋が建設されたのである。
その後,入江大橋の交通量増加に伴い,新入江大橋が建設されたが,二つの橋の海上部の架設方法は非常に興味深いもので,入江大橋はFCによる大ブロック一括架設(上から下ろす),新入江大橋はジャッキングホイストによる台船からの吊り上げ架設(下から上げる)である。
また,橋の塗装色としては斬新なピンク色の新入江大橋は,福山市の花が「バラ」であることから,これをイメージした「ローズピンク」を採用している。
なお,架設地点付近には「入江」という地名がなく,内港の形状である「入り江」から名付けられたとも考えられており,いろいろなエピソードを持った福山を代表するランドマーク橋である。
受賞履歴
- 新入江大橋:平成25年度全建賞(道路部門)
位置図
アクセス情報
バス
- JR福山駅より中国バスにて,新浜循環線「入江大橋」バス停下車,徒歩すぐ
お車
- 山陽自動車道福山東ICより,約3km,約7分