海田大橋(かいたおおはし)
諸元
路線 | 臨港道路出島海田線 |
---|---|
所在地 | 広島市南区仁保沖町~安芸郡坂町東部流通団地(広島港) |
完成 | 平成2年12月6日(供用開始) |
橋長 | 550.0m(主橋梁部) |
最大支間長 | 250.0m |
設計荷重 | 1等橋 TL-20 TT-43 |
上部工形式 | 3径間連続鋼床版箱桁橋 |
最大桁高 | 9.0m |
有効幅員 | 16.5m |
車道幅員 | 14.0m |
桁下高さ(航路) | 30.0m |
管理者 | 株式会社ひろしま港湾管理センター |
愛称 | 広島ベイブリッジ |
経験がつくり上げた見事な曲線美
海田大橋は,広島湾東部の港湾貨物の円滑な流通と,周辺都市の交通渋滞緩和を図るために建設された,総延長2.9kmの臨港道路のうち,主橋梁部550mの渡海橋であり,先に架けられた広島大橋と仁保JCTで合流している。
架橋地点は,国際貿易港・大規模流通拠点港として港湾機能の拡充著しい広島港湾区域であり,5000t級船舶の航路ともなっていることなどから,建設当時我が国最大となる主径間250mの3径間連続鋼床版箱桁橋が採用された。
本橋の断面は,幅員に対して桁高の高いマッシブなものとなり,耐風安定性について懸念があったため,風洞での部分模型試験・全径間模型試験など,制振対策の十分な検討を行った。
また,橋梁部全体の半分以上が半径500mの曲線桁であり,桁高がアーチ状に変化しているため,架設時・完成時の複雑な挙動について,耐震安定性の十分な解析を行っている。
地質条件については,広島大橋の際と同様の軟弱層であったため,広島大橋での施工実績により信頼性が高い「オープンケーソン一括吊り込み工法」により基礎を構築した。
上部工については,国内最大級となるFC船2隻による,大ブロック一括架設で施工されたが,広島大橋の架設から15年以上が経過したこのころには,FC船の吊能力も3500t以上と性能が上がっており,同じ形式である海田大橋の長大化が可能となっている点は,非常に興味深いところである。
受賞履歴
- 平成2年度 土木学会 田中賞(作品部門)
位置図
アクセス情報
お車
- 広島高速2号線仁保ランプより,約1km,約1分