蒲刈大橋(かまがりおおはし)
印刷用ページを表示する掲載日2024年7月31日
諸元
路線 | 蒲刈広域農道 |
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所在地 | 呉市下蒲刈町~呉市蒲刈町(三之瀬瀬戸) |
完成 | 昭和54年10月13日(供用開始) |
橋長 | 480.0m |
最大支間長 | 255.0m(トラス橋では国内第7位) |
設計荷重 | 1等橋 TL-20 |
上部工形式 | 3径間連続下曲弦プラットトラス橋 |
最大構高 | 30.35m |
有効幅員 | 8.0m |
車道幅員 | 5.5m |
歩道幅員 | 1.5m |
桁下高さ(航路) | 23.0m |
管理者 | 呉市 |
早瀬の技が生きた我が国初のトラス橋大ブロック一括架設
蒲刈大橋は,広島県の「蒲刈地区広域営農団地農道整備事業」により架設した橋であり,安芸灘諸島連絡架橋で完成している7橋のうちでは最初に架けられた,通称「安芸灘2号橋」である。
上部工形式は,早瀬大橋と同じであるが,中央径間長はやや大きい255mであり,トラス橋としては国内第7位,広島県内では最も大きいトラス橋である。
海中部に設ける橋脚P2,P3の基礎には,ニューマチックケーソンを採用することとしていたが,本橋では,ケーソン上に構築される橋脚ごとケーソン躯体をヤードで製作し,フローティングクレーン船(FC船)で吊ったまま曳航・据付・沈設する「橋脚付き設置ケーソン工法」により施工した。
架橋地点の三之瀬瀬戸は,最大潮流が約6ノットと速く激しい場所であったが,このような施工条件下で行われる橋脚付き設置ケーソン工法は,前例のないものであった。
上部工では,トラス部材を3分割で製作・地組し,FC船で架設する「大ブロック一括架設工法」を,トラス橋としては我が国で初めて採用した。
これは,早瀬大橋で行なった大ブロック架設の経験が生かされたものでもあり,広島県の技術力の高さを示すものともなった。
位置図
アクセス情報
バス
- 広島バスセンターより,蒲刈・豊浜・豊方面高速バスにて,「下蒲刈中学校」バス停下車,徒歩約1.5km
お車
- 東広島呉自動車道阿賀ICより,安芸灘大橋有料道路経由,約12km,約25分