睦橋(むつみばし)
諸元
路線 | 主要地方道沼隈横田港線 |
---|---|
所在地 | 福山市内海町(田島)~福山市内海町(横島) |
完成 | 昭和54年8月10日(供用開始) |
橋長 | 219.75m |
最大支間長 | 54.44m |
設計荷重 | 1等橋 TL-20 |
上部工形式 | 3径間連続PC箱桁橋 |
有効幅員 | 8.75m |
車道幅員 | 5.5m |
歩道幅員 | 2.5m |
桁下高さ(航路) | 5.6m |
管理者 | 広島県 |
二つの島を結ぶラブパワースポット睦橋
広島県の南東部,沼隈半島の沖合に浮かぶ内海町は,田島・横島の二つの島からなり,温暖な気候と自然環境に恵まれたのどかな町である。
田島・横島は幅50mほどの防地瀬戸により隔てられ,人々は渡船により往来していたが,両島の共同施設の大部分が田島側にあったため,交通や物流に著しい支障を来たしていた。
このため,両島を結ぶ橋の建設が議論される一方で,防地瀬戸は内海と外海を結ぶ重要な航路でもあることから,架橋による航行船舶への影響も考慮しなければならなかった。
様々な技術的検討を行なった結果,後に「土木学会田中賞」創設のきっかけともなった田中豊博士の指導のもと,最新式開閉橋を採用し昭和26年に「初代・睦橋」は完成した。
この橋は,規模としては小さいながらも,観光地・瀬戸内海の小さな島と島を結ぶ意義と,博士による跳開方式の特殊性が遺憾なく発揮された橋梁として注目を集めた。
時は流れ,生活様式や交通環境の変化により,交通制限がかかる開閉式橋梁はその役目を終え,昭和54年には防地瀬戸を跨ぐ「二代目・睦橋」が完成し,のちに架けられる内海大橋によって内海町も本土化を達成するのであった。
初代・睦橋は,本体こそ撤去されてしまったが,田中博士の偉業を称えるかのように,「睦橋」と彫られた親柱だけが今もひっそりと往時の名残をとどめている。
そして現在の睦橋は,田島・横島の形が,まるで2匹の魚がキスしている様子に似ていることから,その唇部分にあたり島同士を結ぶ橋として,「睦橋」の名のごとく,恋人同士の愛を結ぶ新たなラブパワースポットとして注目されている。
パンフレット
位置図
アクセス情報
バス
- JR福山駅より鞆鉄バスにて,新川線,瀬戸経由内海農協行き「睦橋」バス停下車,すぐ
お車
- 山陽自動車道福山西ICより,約20km,約45分
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)