新尾道大橋(しんおのみちおおはし)
諸元
路線 | 一般国道317号(西瀬戸自動車道) |
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所在地 | 尾道市尾崎町~尾道市向島町(尾道水道) |
完成 | 平成11年5月1日(供用開始) |
橋長 | 549.0m |
最大支間長 | 215.0m |
設計荷重 | B活荷重 |
上部工形式 | 5径間連続鋼箱桁斜張橋 |
塔の高さ | 78.3m(橋脚を含む) |
有効幅員 | 19.0m |
車道幅員 | 14.0m |
桁下高さ(航路) | 34.0m |
塗装色 | (主塔部)ハニークリーム (桁部)ノスタルジアブルー |
管理者 | 本州四国連絡高速道路株式会社 |
尾道から始まり尾道で終った本四架橋
新尾道大橋は,本州四国連絡橋尾道・今治ルート(西瀬戸自動車道)の橋梁群のうち,最も本州側に位置し,昭和43年に開通した尾道大橋の西側55mの尾道水道に,平行に架けられる橋である。
当初計画では,尾道大橋が本州と四国を結ぶ広域道路の本州側起点として位置づけられていたが,平成11年春の西瀬戸自動車道全通を踏まえ,将来の交通需要の増大や,地域における社会基盤整備などの理由により,地域交通と広域交通を役割分担する形で,新たに4車線橋梁を建設することとなった。
建設にあたっては,長年尾道のシンボルとして親しまれてきた尾道大橋との調和を重視し,並列橋としての景観に留意した結果,橋梁形式は1本塔柱ハープ形式1面吊斜張橋を採用し,支間割り・塔の高さ・塗装色は尾道大橋と合わせた。
ケーブル材料には,従来の鋼斜張橋に多用されてきたプレハブタイプに代え,現場で所定のストランド本数を施工する「セミプレハブタイプ」を,我が国の中央支間長200mを超える鋼斜張橋では初めて採用したほか,箱桁内面の防錆処理には,塗装に代わり,乾燥空気を循環させる除湿システムを,我が国で初めて試験的に採用している。
新尾道大橋は,本州四国連絡橋群の中では小規模の橋でありながら,新たな技術を積極的に取り入れ,尾道水道から始まった本四架橋を尾道水道で締めくくる橋にふさわしく,今後の更なる橋梁技術の発展に確かな一歩を印したのであった。
位置図
アクセス情報
お車
- 山陽自動車道福山西ICより,約6km,約10分