宇品大橋(うじなおおはし)
印刷用ページを表示する掲載日2015年3月11日
諸元
路線 | 広島高速3号線 |
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所在地 | 広島市南区仁保新町~広島市南区宇品海岸 |
完成 | 平成12年3月19日(供用開始) |
橋長 | 550.0m |
最大支間長 | 270.0m(鋼桁橋では国内最大) |
設計荷重 | B活荷重 |
上部工形式 | 3径間連続鋼床版箱桁(単弦アーチ補剛) |
最大桁高 | 8.5m(補剛アーチライズ21.0m) |
有効幅員 | 17.5m |
車道幅員 | 14.0m |
桁下高さ(航路) | 30.2m |
管理者 | 広島高速道路公社 |
広島のベイエリアを彩るランドマーク
宇品大橋は,広島の臨海地域を東西に貫く広島高速3号線の一部であり,南の広島大橋・東の海田大橋を接続する仁保JCTからは西側に位置する橋である。
上部工形式は,我が国で初めての採用となる単弦アーチ補剛連続箱桁であり,見た目にはアーチ橋と間違えそうであるが桁橋の部類に属する。
また,桁橋としてはこれまで海田大橋が我が国最長であったが,これを上回る中央径間270mとなり国内記録を更新し,鋼桁橋としては世界第3位の規模を誇る。
この形式を実現するための耐風安定性や単弦アーチの構造性及び,上部工を支える下部工については,広島湾の軟弱地盤上での耐震安定性や圧密沈下についてなど,また施工にあたっての周辺施設との近接施工の問題など,多くの課題に対し「宇品大橋(仮称)技術検討委員会」を設置して慎重な検討を行なった。
架橋地点は,自動車メーカーの工場敷地や港湾施設などに囲まれており,なかなか近くで眺めることができない場所であるが,背後にそびえる黄金山からは,宇品大橋をはじめ広島のベイエリアと,遠くには宮島をも一望でき,美しいアーチに補剛された伸びやかな桁橋は,地域のランドマークとして多くの人々に親しまれている。
受賞履歴
- 平成11年度 土木学会 田中賞(作品部門)
- 平成11年度 全建賞(道路部門)
位置図
アクセス情報
お車
- 広島高速2号線仁保ランプより,仁保JCT経由,約2km,約2分
- 広島高速3号線宇品ランプより,約1km,約1分