2.黒瀬川水系河川の整備の基本となるべき事項
印刷用ページを表示する掲載日2024年7月29日
2-1. 基本高水並びにその河道及び洪水調節施設への配分に関する事項
基本高水のピ-ク流量は,既往最大規模となった平成11年6月29日の洪水流量を踏まえ,基準地点真光寺橋(しんこうじばし)において1,020立方メートル毎秒とし,これを河道に配分する。
表2.1 基本高水のピ-ク流量等一覧表
2-2. 主要な地点における計画高水流量に関する事項
黒瀬川における計画高水流量は,基準地点真光寺橋において1,020立方メートル毎秒とする。
図2.1 計画高水流量配分図
2-3. 主要な地点における計画高水位及び計画横断形に係わる川幅に関する事項
本水系の主要な地点における計画高水位及び概ねの川幅は次のとおりとする。
表2.2 主要地点における計画諸元一覧表
注)T.P:東京湾中等潮位
2-4, 主要な地点における流水の正常な機能を維持するため必要な流量に関する事項
黒瀬川水系では,農業用水として約1,900ヘクタールを灌漑しているほか,呉市・東広島市の上水道等に約1.1立方メートル毎秒が供給されているなど,多くの水利用がなされているが,近年においては,ため池の有効利用等により大規模な渇水被害は生じていない。流水の正常な機能を維持するため必要な流量は,関係機関等との連携により,今後さらに流況やため池の利用実態などの把握を行い,既得の水利使用状況,動植物の生息地または生育地の状況,流水の清潔の保持,景観などの観点から調査検討を行ったうえ設定するものとする。